キングボアの討伐大会5
「流石に無理だって俺でも分かるぞ!」
「無理だと思われる事をやって退けたら、とってもかっこいいですよ」
「いや、…でも!」
「きっと、リイドの伝説の1ページに相応しくなるはずです」
「…わかったよ!絶対にミスるんじゃねぇぞ!」
「ねぇ、本当にやるの?」
「やるに決まってんだろ!シンならできる!」
「…わかった!」
リイドとラウラも腹を括った
自分達は、さっそく行動に移す
ラウラは、リイドに向けて煙玉を投げる
リイドの周りは煙で覆われ、念力で浮いていた石が地面に落ちる
リイドはライトニングを発動するために、魔力を溜めた
自分は、キングボアと正面から対峙する
キングボアが自分に向かって突進を繰り出す
自分は、キングボアを正面から殴った!
キングボアを殴り、爆破が起きる
キングボアは、殴られた衝撃で硬直する
リイドは、自分が起こした爆破の音を頼りにライトニングを放つ!
「そこだ!ライトニング!」
ライトニングは自分の真後ろから飛び出して来た!
普通であれば、電気の速度を回避するには、飛び出してくる瞬間を完璧に分かっていなければならない
そんな事するには、後ろに目でも付いていなければならない
分かっていても、ほんのコンマ数秒でもズレてはいけない
しかし、自分はリイドの動きを感じる事ができた!
そのため、最高のタイミングでライトニングを回避する。まさに、神業である!
硬直していたキングボアには、回避は出来ない。先程まで、自分が壁になっており、ライトニングは視界に入っていなかったため、念力も間に合わない
ライトニングは、キングボアを貫いた!
キングボアは、口から煙を出しながら倒れる
長年誰も果たせなかった。キングボアの討伐を成し遂げたのだった
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「獣王様!ついに、あのキングボアが討伐されたそうです!」
「なに!誰がやった!豪剣か?それとも、彗星か?」
「どうやら、最近来た人間2人と、ハーフの獣人だそうです」
「ほう?それは珍しいな。あまり、荒れなければ良いが…。では、後日その者達をここに呼べ」
「かしこまりました!」




