討伐大会開始
料理を作り終え、みんなで食卓を囲む
「これ美味いな!」
「さっきから、肉しか食べて無いじゃないですか。野菜も食べてください」
「お前だって、何も食べて無いじゃねぇか!」
「後で頂くので大丈夫です。すみません、騒がしくて」
「大丈夫、いつも静かに食べてるから新鮮」
「そう言ってくれると助かります。って、リイド、肉全部1人で食べたらダメじゃないですか。少しは遠慮してください」
「いいじゃねぇか!美味いだから!」
「すみませんラウラ、肉がほとんど無くなってしまいました」
「大丈夫、野菜だけでも美味しいから」
このままだとリイドがご飯を食べ終えて寝てしまう。もう本題に入ろう
「それでは、明日の討伐大会に着いて話しますか」
「わかった」
「ラウラ、キングボアについていろいろ教えてください」
「わかった。キングボアは、突進が強くて罠を張ってくる」
「罠ですか?」
「うん。キングボアが住み着いている山は罠だらけで、大体の冒険者は罠に掛かるから、キングボアさえ見てない」
「罠って落とし穴とかか?」
「それもあるけど、上から岩が落ちてきたり。木が倒れてきたり。いろいろある」
「かなり器用ですね。どうやって罠を張っているんでしょうか?」
「だから、罠は私がなんとかする」
「では、キングボアは自分とリイドが相手をすれば良いんですね?」
「うん、お願い」
「リイドは、罠があるので余り動き回らないでくださいね」
「わかってるよ。お前だって気をつけろよ」
「自分は大丈夫です」
「今日はもう、明日に備えて寝よう」
「あぁ」
「わかりました」
次の日、自分達は討伐大会の集合場所に来ている
「なぁシン、やっぱ俺達以外全員獣人だな」
「あたりまえじゃないですか。むしろ、獣人以外の初参加なんじゃないんですか?」
「そうなのか?なら!俺達がキングボアを倒したらかなり有名になるんじゃねぇか!」
「有名になると思いますが、不満を持つ人も多いはずです」
「ラウラも、優勝して有名になるぞ!」
「え?あ、うん。頑張って優勝しよう」
「ラウラ、すみません。リイドは伝説になるのが夢なので、そっと、温かい目で見てあげてください」
「なんだよその言い方!」
そんな事を話していると、声が聞こえる
「時間になったので、キングボアの討伐大会を開始します!今回こそは、キングボアを討伐しましょう!それでは!開始!」
開始の合図と共に冒険者達は山に入って行く
「うぉぉぉ!」
「キングボアを討伐するのは俺だ!」
こうして、討伐大会が開始された




