ラウラの拠点
「とりあえず、自分達はここに来たばかりなので、土地勘などは当てにさせてもらいますね」
「よろしく頼むぜ!」
「わかった」
「それと、何処かいい宿があったら教えて欲しいのですが?」
「今は、何処の宿も空いて無い」
やはり、宿は空いてい無い様だ。
まぁ、一つの街から冒険者を見なくなるくらいだしね
「じゃあ、俺達何処に泊まるんだ?」
「宿が空いていないので、野宿ですかね?」
「だったら、私の拠点に来る?」
「いいのか?」
「うん、大会に参加させて貰ったお礼」
「では、お言葉に甘えさせて貰いましょうか」
「わかった。拠点に案内するね」
そう言い、ラウラは立ち上がる
「じゃあ、世話になるぜ。シンも、早く行くぞ!」
「わかりました」
自分達は、ギルドを出てラウラについて行く
ラウラについて行くと、建物などが余り無い郊外に入っていく
「なぁ、なんで郊外に行くんだ?」
「そこに、拠点があるから。着いた」
着いた所には、小さくボロボロな小屋があった
「ここが、拠点か?」
「そう。ボロボロだけど、そこまで窮屈じゃない」
ラウラは、小屋の扉を開け、中に入っていく
「俺達も行くぞ!」
リイドがラウラに続いて入る
自分も、リイドに続く
「お邪魔します」
中に入ると、そこには、必要最低限の家具と、冒険者が使うロープやポーションなどが置いてある
「少し散らかってるけど、適当に座ってて。食事の用意をしてくる」
そういうと、ラウラは奥のキッチンの方に向かう
リイドは、適当な所に座っている
自分は、ラウラに付いて行く
「なにか手伝いますか?」
キッチンで、料理の支度をするラウラに声を掛ける
「別に、1人でも大丈夫」
「そんな事言わず、なんでも言ってください。泊めてもらうのに、なにもしないのは、落ち着かないので」
「じゃあ、野菜を切るのをお願い」
「わかりました」
自分は、渡された野菜を切っていく
「良くそんな仮面付けて、綺麗に切れるね」
「仮面を付け始めて結構長いですから」
そう、自分は仮面を付け始めてもう、約一年になる
今では、仮面を外して目で見るより、仮面を付けた方が動きやすい
「それにしても、獣人は肉ばかり食べると思っていたのですが。野菜を食べるんですね」
「私は、ハーフだからシン達人間の食生活に近い」
「まぁ、自分は肉ばかりじゃ無くて安心しました。リイドなら大丈夫ですが。自分は、肉ばかりは食べたら胃もたれしそうですし」
神が胃もたれするかは知らないけど
上手く切る事ができない!




