初めてのパーティー
魔法使いなのに、戦士みたいな口調ですね
「なんで断る!俺と戦え!」
「戦う理由がないので」
これは、諦めてくれそうもないな。こうなったら最後の手段だ!
「じゃあ、今日一日だけ自分とパーティーを組みましょう」
「は?パーティー?」
「パーティー組んだら一緒に行っていいですか?」
「はい、構いませんが」
「おい!勝手に決めんな!」
「ワイバーンの討伐行きたくないんですか?」
「いや、それは…。わかったよ!行くよ!」
これこそ平和的解決
自分は時間を取られなくて、少年はワイバーンの討伐に行ける
これぞ、一石二鳥!
こうして、初めてのパーティーを組む事になる
ワイバーンは山を二つほど超えた麓にいる
自分は、少年と一緒に馬車に揺られていた
「おい、なんで俺とパーティーを組んだ?」
「めんどくさいからです」
「めんどくさくて悪かったな!」
「そう言う貴方は、なぜワイバーンを討伐したいんですか?」
「それは、俺が早くランクを上げて名を刻むためだ!俺の才能があれば、世界に名を轟かせ歴史に残る事ができる!この前だってSランク冒険者に認められて二つ名を手に入れた奴がいるらしい、だから俺も二つ名をゲットして歴史に名を刻むんだよ!まず俺の伝説として最初に討伐したのはワイバーン!ってやりたいんだよ!」
つまり、自分の才能に慢心をしたんですね
でも、それは自分も分かります
自分も神じゃなければ、名を上げていたかもしれません
神なので目立たない様にしつつ、目立っても情報を少なくして有耶無耶な存在にしてますし
神とバレたら絶対大変ですからね
「凄い夢ですね。でも、死んでしまったら名は残りませんよ。残っても、慢心した愚か者としてです」
「愚か者じゃねぇ!見てろよ!俺の魔法がワイバーンを倒す瞬間をな!」
「はい、期待せずに待っています」
「そういえば、お前の名前を聞いてなかったな。お前なんて言うんだ?」
「人に名を聞く時は、自分から名のるものですよ。自分はシンです」
「名乗ってんじゃねえか!たく、俺はリイドだ」
「よろしくお願いします」
「あぁ、俺の最初の勇姿を最初に見れるんだ!ありがたく思えよ」
こうして、声の大きい魔法使いリイドとワイバーン討伐に向かう事になった
2人なら喋れるけど、3人になると喋れなくなるよね




