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東方幻想夏記  作者: やまとく改二
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第十話〜霊夢・椛VS悪霊『奈落刃』〜


「うう....。クソ....。」

「....どいつもこいつも....。弱い....。魂食べても、美味しくない....。」

奈落刃は警備に当たっていた天狗達を全滅させ、更に山を登って行った。その頃、霊夢らは....。

「霊夢さん、お待たせしました!麓へはすぐに警備の天狗達が向かったので、私達は山の頂上を警戒せよとの事です!」

「分かったわ。それにしても、何でこんな所に悪霊が攻め込んで来るのかしら。」

「妖怪の山は、結構強い妖怪などが修行に来ていたりします。それを嗅ぎつけたのでしょう。」

二人は平然を保っていたが、内心は緊張していた。もし、椛の報告で出動した天狗達が全滅してしまったら、何時悪霊がここまで登ってくるかも分からない。

「椛、千里眼で今どんな状況か把握できる?」

「分かりました。確認します。」

椛は千里眼で頂上に来るまでの道を全て確認した。しかし、椛の顔は次第に青ざめていった。

「酷い....。」

「何かあったの?」

霊夢は問いかけたが、椛はしばらく黙ったままだった。

「迎え撃ちに行った隊はほぼ全滅です。逃げ出そうとした所を刺された者もいます。」

「嘘でしょ!?それで今そいつはどこに居るのよ!!」

「今は....。」

椛はもう一度確認した....。が、

「この崖の真下です。」

「え....。」

その瞬間、そいつは一気に飛び上がって来た。飛んだ、と言うよりジャンプして山頂まで登って来たと言った方が正しいだろうか。

「ちょっ!ちゃんと道歩って来なさいよ!!」

「よくも私の仲間を!!」

霊夢と椛はすぐさま武器を構えた。

「え....。貴女、その巫女服....。もしかして、はくれーの巫女?」

「いかにもその通りよ!貴女、悪霊の『奈落刃』ね!さっさと退治して、地獄に送り返してやるわ!!覚悟しなさい!」

「お前が『奈落刃』ですか、仲間達の仇、討たせて貰いますよ!!」

霊夢はお祓い棒を奈落刃に突きつけ、椛は剣の先端を奈落刃に向けた。

「ふひっ....。貴女達、絶対強い....!魂、絶対美味しい....!」

すると奈落刃は突然視界から消え、気付くと霊夢と椛は、飛び蹴りをもろに受けていた。そのまま霊夢は十メートル程吹き飛ばされ、地面に激突した。一方椛は、同じく吹き飛ばされ、岩に背中を強打した。

「あいつ、浴衣なのに何であんなに速いのよ!?」

「....ううっ、背中が....。」

霊夢はすぐに起き上がったが、椛は背中の激痛と脳震盪を起こしたらしく、なかなか起き上がる事が出来ない。

「あらら....。手加減したのに....。思ってたのと違う。」

奈落刃は二人を煽るかのように、やたら大きな声でそう言った。だが、椛は何とか立ち上がると、再び剣を構え、スペルカードを発動した。

「狗符・レイビーズバイト!!」

椛が叫ぶと、牙のように並ぶジグザグの弾幕が出現した。そして、その弾幕は奈落刃に襲い掛かり、直撃した。奈落刃は吹き飛ばされ、しばらく動かなかったが、ゆっくりと顔を上げた。

「う....ううっ、いたぁーいなーぁ。でも、今のかっこよかった!私もやってみる!」

奈落刃は椛がスペルカードを発動した時のポーズを真似し出した。

「まずい、椛!避けて!!」

「つっ!?」

霊夢は椛に回避するよう叫んだ。

「えーとー、こんな感じかなー。狗符・レイビーズバイト!!」

奈落刃が叫ぶと、空中に牙のように並ぶ赤黒い弾幕が出現し、霊夢と椛に襲い掛かった。二人は間一髪で避けたが、その速さ、威力は椛のものより遥かに強烈で、食らったらひとたまりもないだろう。

「凄い....!今の、避けた!」

奈落刃は感心したように不気味な笑みを浮かべた。しかし、激怒した霊夢は、無数の針を飛ばして攻撃した。そして椛も、弾幕を放った。

「ナメるんじゃないわよ!!人を真似する事しか出来ないクセに!!」

「奈落刃!今大人しく首を差し出せば楽にあの世に送ってあげます!!」

のらりくらりと弾幕をかわす奈落刃。

「もう....!うるっさいってば....!!さっさと....魂、寄越せ!!!」

奈落刃の周りに、赤黒い数千本の針が渦を巻いた。さらに奈落刃は自分の髪を結んでいた紐を取り、髪を黒い触手のように変形させ、紐は片腕と連結してサソリの尻尾のような形になった。

「な、何よあれ....。最早『悪霊』じゃなくて『化け物』ね。」

「はい、今の奴からは怒り、後悔、悲しみと言った臭いがします。」

目の前に居る奈落刃は霊夢の言う通り『化け物』そのものだった。そして、

「はくれーの巫女...!!人の真似しか出来ないと言った事、後悔させてやる....!!!」

そう言うと、奈落刃は腕を前で交差させた。そして、数千本の針の渦は、竜巻の様になり、黒い稲妻を纏い出した。

霊夢と椛は長年の戦闘で積み重ねてきた『本能』が危険であると判断したのか、二人同時に二枚目のスペルカードを発動させた。

「夢符・封魔陣!!」

「山窩・エクスペリーズカナン!!」

二人のスペルカードは、同時に弾幕を出現させた。しかし....。

「怨霊呪符・死譚纏イ針!!!」

それとほぼ同時に、奈落刃もスペルカードを発動させた。今まで渦を巻いていた針は、拡散弾となり、辺り一帯に降り注いだ。さらに、黒い稲妻は、霊夢と椛を目がけて撃ち出された。それを迎え撃つかのように二人の弾幕は撃ち出され、お互いの弾幕は衝突し、大爆発を起こした。



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