第6話 遂に!精霊魔法へ!
ウンディーネと父に質問した翌日。今日は父が仕事で家にいないので、ウンディーネと一緒にいる。
そういえば1つ気になることがあった。
「ねえウンディーネ。僕って精霊魔法を使えないの?」
とっても気になっていたが、忘れてしまっていた事だった。
「ヒロト様なら普通に使えますよ」
えっ…マジか!めちゃくちゃテンションが上がった。
「ねぇねぇウンディーネ!どうやって使うの?」
子供らしい頼み方?おねだり?をしてみた。中身も子供だけど…
するとウンディーネは優しく微笑み答えてくれた。
「まず、魔法を使うための力をヒロト様に流しますね」
と言って、手をさしだしてきた。
俺もちょっと緊張?していたがすぐに手を握った。
「じゃあヒロト様、流しますね」
俺はこくんと頷いた。
ウンディーネと握っている手に全意識を集中させる。
すると、何かが手から流れてきているのを感じる。
「ヒロト様は…しっかりと感じているみたいですね」
一瞬ビクッとしたがなれると平気だった。
「ヒロト様が感じたものは『魔力』です」
これは魔力というのか…テンションMAXだが、これで魔法が使えると思うとうきうきした。
「ヒロト様、魔力について説明しますね」
俺は頷いた。
「まず、魔力というものは魔法を使うにあたって、『基礎』にあたる部分で火魔法や水魔法も魔力を使ってできています」
なるほど…じゃあ魔力は魔法を使うには絶対に必要なもの。ということがわかった。
じゃあ俺はどうやって使うのだろう。ウンディーネに聞いてみる。
「ねぇねぇウンディーネ。僕はどうやって魔法を使うの?」
上目遣いで聞く。中身が13歳だからかとても恥ずかしい。
ウンディーネは優しく微笑みながら
「まずヒロト様は魔力を具現化、要するに実体化させないといけません」
うーん…明らかに4歳児に言う説明ではないのだが分かるのでいいとしよう。
「どうやって実体化させるの?」
これが1番大事だと思う。
「まず魔力は身体全体に流れています」
言われてみれば、さっきウンディーネに流されたものと同じ力、魔力が流れていることが分かる。
「その流れている魔力を身体の1点に集めるのです。例えば指だとかに集中させたり、杖などの物に魔力を集中させることもあります」
なるほど。じゃあ漫画とかでよく見た杖みたいなものか。と考える。
「じゃあヒロト様。やってみましょう!」
とてもウンディーネが楽しそうだ。
「はい!わかりました!」
指に魔力を1点集中!
そして放つ!
ビュン
「でたーーー!」
「ヒロト様やりましたね!今のが魔力の塊です」
やった!やった!初めて魔法を使えた!…けど、精霊魔法じゃなくね。と気づいてしまったからウンディーネに聞いてみる。
「ウンディーネ。今のは魔法は魔法でも精霊魔法じゃないんじゃない?」
そう聞くとウンディーネは
「そうですね。今のは基本的に魔力がある人はほぼ使うことができる魔法です。」
じゃあ100人に1人じゃなくね?
するとウンディーネは
「しかし魔法の才能がない人はさっきの魔力の塊しか使うことが出来ません。魔法の才能とはどの属性が使えるかどうか、というのが魔法の才能です」
ほうほうなるほど。つまり使える属性があるのが魔法の才能という訳か…
「魔法の属性は系7種類あるとされています」
7種類も?しか?ないのか、多いのか少ないのか分からない。しかし、7種類にはどんなものがあるのか聞いてみる。
「ねぇねぇウンディーネ。7種類にはどんなものがあるの?」
「はい。まず火、水、風、光、闇、雷、そして精霊魔法が来ます」
なるほど。精霊魔法は魔法の属性の1種だったのか。
「ぶっちゃけて言うと、精霊魔法が1番強く、精霊魔法以外の6種類の魔法は精霊魔法が使えると、全部使えてしまいます」
ウンディーネがぶっちゃけてきた。じゃあ俺最強やんけ!と調子に乗りそうになったが、ギリギリならなかった俺を誰か褒めて欲しい。
「ちなみにですが、魔法には初級魔法、中級魔法、上級魔法があります。この中で1番強いのが、上級魔法で地形破壊もします。この上にも超級魔法や帝級魔法があるので、明日から初級魔法をマスターできるように頑張りましょう」
「はいっ!」
この日から魔法を使えるように特訓した。
あと、5歳式に向けてダンスや挨拶の仕方なども練習したのでとても疲れた。