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第33話 学園の入学式

「あーーー!暇だーー!」


「もう少しで学園に着くので我慢してください。それにしてもヒロト様は侯爵家の当主なのに歳相応のところがちゃんとあって私安心しました」


…俺は今メイド長と一緒に馬車に乗って学園に向かっている。というか今の言葉煽ってない?


「学園での寮生活、ヒロト様大丈夫ですか?若いメイドを今からでもつけますか?」


「大丈夫だよ。洗濯に料理にお掃除も出来るしね!」


「そうですか…他の家の子供はみんなメイドをつけてもらっているんですよ?本当にいいんですか?」


「だから大丈夫だよ。僕は侯爵家当主だからね!」


「それならいいですけど」


何か世話焼きなお母さんと子供みたいな構図になってしまっていたが、悪い気はしないからいいや。


「それにしてもインベントリっていう魔法、便利ですね」


「そうだね。たくさんの荷物もこの中に入っているし、食べ物を腐らないから食材と調味料はたくさん入れてあるんだ!」


「…お金もちゃんと入れていますか?」


「もちろん!ちゃーんと入れてるよ」


「寂しくないですか?」


「だから大丈夫だってば!それに学園側から結構大きいお部屋貰えたしね」


「それなら尚更メイドが必要だと思うんですけど」


「そんな旅立つ子供を心配するみたくしないでも僕は生きていけるから大丈夫だよ」


「…分かりました、何かあればすぐお申し付けください。若いメイドを何人か送りますので」


「うん。そんなことないと思うけどね」


「さぁ!そうこうしている間に学園に着きましたよ!これで暇を潰せましたね」


メイド長…!お給料増やしとくよ。

やっぱり世界は金なんだよなぁ。けれどメイド長がくれたのは無償の愛だ。まるで自分の子供を思うかのように。


「さぁヒロト様。手をお取りください」


「大丈夫大丈夫。さすがに馬車ぐらい降りれるよ」


「なぁなぁ見ろよあれ!荷物何もねぇぜ!しかもメイドを1人しかつけてないし!なーい貧乏貴族〜!」


なんだあいつ。1人暮しも出来んのか。1人の方が思春期の時楽なのに。周りに迷惑かけないし。


1人の子供が笑うと、周りの子供も一斉に笑い出す。


「ヒロト様。どうしますか?」


「どうするもこうするも何もしないよ。何かしたらこっちに責任が飛んでくるからね」


多数に少数は勝てないのだ。主に証言で。相手が口を揃えて俺が悪いって言えばこっちが悪くなる。だから何もしない何かされたら侯爵家だって事を言えばいい。


「さすが私達の主です。聡明で相手の事も考えてあげる優しさ…完璧ですね」


何かメイド長に褒めて貰えると嬉しい。


「おはようございますヒロトくん」


「おはようヒカリ。今日から学園だね」


「そうですね。お父様も…あなた達は誰ですか?」


「僕は子爵家長男のビズリット・ゲサンです!」


「私は伯爵家次男のニル・バートンです!」


「私は子爵家次男のサミエル・ムーマです!」


なんだこいつら?しかもちょっといいとこの坊ちゃんだし。


「「「さぁ!こんな男より私(僕)と入学式に行きませんか!」」」


ヒカリは可愛いからモテるねー。


「えーと、ヒロトくん!こういう時はどうすればいいんでしょうか!」


急に振られても!うーん…適当にあしらっておこう。


「ごめんね君たち、僕はヒカリの婚約者なんだ」


「何言ってんだお前!俺は子爵家長男だぞ!跪け!」


なんて奴だ…

まぁいいや豪に入れば郷に従え。学園も同じということで土下座しよう。


「「ヒロトくん〜!助けてー!」」


おいー!スーパー土下座しようと思ったのに。


「どうしたの2人とも?」


「「男の子が追いかけて来るの!」」


「えー」


「この状況を見るに…みんな同じなんだ!良かった良かった!」


ユーリ…全然良くないよ…


「なんだお前達!俺はこの男に跪けさせようとしてるんだ!抱きついて邪魔をするな!」


あっ…(察し)余計な事するから…3人とも絶対怒ってるじゃん。今のうちに退散したいなー。


「ヒロトくん!いつものアレ出してよ」


俺はドラ〇もんじゃないんだけど。


「駄目だよユーリ。ここは学園なんだから穏便に済ませないと」


そうそう。初日から問題起こすとか洒落にならないからね。それに侯爵の証のやつ出してもこの子供には分からないから。


「むーでもヒロトくんは侯爵でしかも当主なんだから権力で押し潰せばいいじゃん」


「いやいやいや!それダメだからね!いくら怒っていてもそれは絶対にしちゃいけないからね!」


「そうですよユーリちゃん。あんな男の子でも居なくなると困るんですよ…多分」


「そ、そうだ!早く入学式の会場に行きましょうよ!」


よくやったぞクリス!


「むぅー。仕方ないなぁー。じゃあヒロトくん、後でお菓子いっぱい作ってね、ヒロトくんの部屋でみんなで食べよ♪」


ぐ、ぐぬぬ。まぁ可愛いからいいや。


「仕方ないなぁー。全くもう」


「「「やったー!」」」


喜んでくれるならそれでいいや。それにしてもユーリには後でたくさん言って置かないと…


「そういえばヒロトくんってテスト勉強してたっけ?」


「へ?」


何それ美味しいの?


「ヒロトくん最近忙しかったからねー。領主館から呼び出し何回されたっけ?」


「今月だけで25回だよ…はぁ」


「まぁヒロトくんなら大丈夫でしょ」


「そうですね。ヒロトくんですし」


それで片付いてしまうという不思議。


「くっ!可愛い女の子ばっかり周りに起きやがって!お前何様だ!」


いやいやお前が何様だよ!人様に指を指すのはいけないって習わなかったのかよ!

しかも嫉妬してるだけだし!


「もう面倒くさいから早く会場の中入ろうか」


「「「さんせー!」」」


ようやく会場に入れた…

何か学校の玄関の靴置き場がないバージョンな感じ。


「あっ!ここに書いてあるよ!」


「えーと、入学式会場は右手って書いてあるよ」


「じゃあ右に行こうか」


「そうですね。初めての入学式ですし楽しみだね!」


あっ…ヒカリのお外モードが解けてきた。急がなくては。


会場に入ると…


「うわぁー!何か5歳式みたい!」


「たくさん飲み物や食べ物が置いてあるね!」


「そうだねー。ユーリはすぐ食べたいと思うけど、まだ食べちゃだめだからね」


「そうだよユーリちゃん。我慢です我慢」


それにしても何か入学式って言うもんだからもっとしっかりしたものかと思ったけど、全然しっかりしてないでびっくりした。


しばらくしてから先生が出てきた。


「皆さん初めまして、A組の担任をやらせてもらうマーレンだ。今日からよろしくな」


「皆さん初めまして!B組を担任しまーす!ビーナスです!今日からよろしく!」


そこからF組まで続いた。ちなみにこの学園、A組が1番優秀なクラスで、2番目がB組のようになっている。クラス分けはこの後にある試験によって変わってくる。クラス分けは年に3回あって、A組からB組に下がる人もいれば、B組からA組に上がる人もいる。このクラス分けによって今後が決まると言っても過言ではない。


「さて!教師の紹介が終わったので、わしから一言!今年はとんでもない少年が入って来ているから新鮮な年になるぞ。以上で」


…挨拶になってないし!まぁこの入学式は他の貴族に見られないしいいのか。


「では皆さんこれから試験になります!入学通知表に書いてあるクラスに移動してください!」


何だそれ…入学通知表なんて貰ったっけ?


「ヒロトくん?どうしたの?」


こういう時にクリスは気づいてくれて優しい。


「いや…入学通知表なんて貰ったかなって」


「それなら1週間前にヒロトくんインベントリにポイッてしてたでしょ?」


ユーリの言った言葉を信じて探すか。


「うーんどこだろう?」


中に短剣ばっかり入ってるし!けど便利だから入れておく。

カサっと音がする。

あったあった多分これだ!


「ふぅー。入学通知表あったよ」


「良かったー!じゃあ私B組だから!また後で!」


「私もB組なので、またね」


「私はA組ですね…」


「僕もA組だけど…もしかして最初の試験の組分けは爵位順なのかもね」


「そうだと思います。それより早く会場に行かないと」


「そうだね」


さーてと!テストはどんなのだ!

わー!文字と数字のやつー!それと足し算ー。簡単過ぎない?

ちなみにこの学園は貴族は貴族のルールやマナーを学び。そこから、次男や三男などの、当主になれない子供はどんな道を進むのかを決める場所だ。だからテストは計算出来る最低限のところなんだと思う。


なんやかんやしてテストが終わった。みんなギリギリまで見直ししていて、見直しの大切さがわかっていてすごいと思った。

1日に2本投稿したぜよ…ヾ(⌒(_×ω×)_

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