第25話 仮想空間で
「はっ!」
「…ここはどこだ?」
1面真っ白世界。何かあるかと聞かれたら何も無いと答える。そんな世界だ。
「よお。起きたようだな、まずここは仮想空間だ。だからお前の傷も治っている」
!?傷があったことを知っている、でもこんな人見た事ないぞ。
「それと俺の名前はマックーラーだ。ところでヒロト、一撃必殺に興味あるか?」
そんなことよりマックーラーさんがどうしてこんな所にいるのか聞きたいが…悪い感じはしないし従っておこう。それにしても、
「一撃必殺…」
ロマンの塊…どんなもの何だ?
「まあ拒否しようとしても教えるんだがな」
…まあきっといつか役に立つから教えてもらおう
「では月夜を持て」
月夜…あっ腰にかかっていた。
「持ちました」
「次に全身の魔力道を最大限開け」
「その様子だと…開き方を知らないようだな。なら魔力道も教えるか。まず魔力道は、全身に流れていてる魔力の道だ。だから魔力道が閉じると死ぬ。…俺みたいにな」
じゃあミスると死ぬのか…
「とりあえず魔力道を外から開いてみるな」
マックーラーさんが俺の腕に手を添える。
「ちょっと強烈だぞ」
「うぐっ!」
全身が活性化したみたいだ。
頭がクラクラする…
「どうだ?」
「頭がクラクラします…」
「最初にしては上出来だな。開き方については分かっただろ?次は活性化状態の維持するんだな」
この状態を維持…キツイな。
「しばらくしたら慣れてくるから」
「分かり…ました」
しばらくたって慣れてきた。
「1回魔力道を元の状態に戻すぞ」
「はい」
さっきと同じてマックーラーさんが手を添える。
「ほれ。終わったぞ」
「今の感じでできるんですか?」
「ああ、どちらも出来る」
やってみるか。
まず魔力の流れを感じて道を大きく開く!
ッ!さっきと同じ。
「どうやら成功したようだな。次は一撃必殺の使い方だ。下手したら死ぬが、ここは仮想空間。死ぬ苦しみを味わうだけだから安心しろ」
「あっ安心出来ないんですけど…」
死ぬ苦しみを味わうとか怖すぎる…
「使い方としては魔力道を開いた状態で、魔力を全解放させる。後は月夜に身を任せれば倒してくれる。そしてこの技は魔力をほぼ全部使うから下手したら死ぬんだが、まあそこはいいよな」
「良くないですよ!」
「いやーだって仮想空間だし?いいじゃんか」
こ、子供の屁理屈かよ!
「まあいいから使ってみろって」
「分かりましたけど…」
「ふぅ…」
魔力道の魔力を全て使って!
「神斬幻魔!」
うっ…使った途端に意識…が…
「おはよーさん」
「あっマックーラーさん…今」
「今というか1年経ったんだけどな」
「えっ?冗談はやめて下さいよ」
「いや冗談ではないよ?仮想空間でしっかり1年経ったからね。現実世界では1週間だけど」
「まあそれは置いといて、どうだった?」
「すぐに意識を失ったのでわからないです」
「まぁそうだよな。ちなみに神斬幻魔を使った後は敵を倒すと、そのまま倒れるから、よく考えて使うんだぞ」
「分かりました」
「じゃあ後1回練習したらそのまま現実世界に戻すからな」
…後遺症とか残しそうで怖いんだけど
「あっ後遺症とかは無いから安心していいからな」
安心出来ないんですけど。
「じゃあやってみろ」
魔力道を最大限開いて魔力を全て使う!
「神斬幻魔!」
ッ!やっぱり意識を失うようだ。…最後にお別れ言わなきゃ…
「マックーラーさん…ありがとうございました…」
「おう!死にかけたらまた来いよ!」
最後に良くない冗談ぶち込まないで欲しいな…
そのまま流れるようにして意識を失った。
二週間後。
ヒロトは起きた。
「ここは…王城?」
窓の外に見えるのは街だ。
メイドさんがせっせと仕事をしている。
ちょっと聞いてみるかな?
「すみません。ここってどこですか?」
「えっ?あっ、ヒロト様が起きた…皆様に教えなくては!」
「えっちょまっ」
…そんなに俺嫌いなん?泣いて逃げられる何て初めてなんだけど…
「そういえば腕の傷…!?治ってる!わーいわーい!」
万歳万歳していると、知っている顔の女の子が抱き着いて来た。…3人も…
「3人同時だと重いよ」
「意識を取り戻して初めてに言う言葉がそれですか?」
「ご、ごめんなさい…」
「むぅー今回は許しましょう。ね。みんな?」
「うん。いいんじゃない?」
「いいと思いますけど、あっそうだ傷の調子はどうですか?」
「ん?治っていてびっくりしているけどどうしたの?」
「そうじゃなくて、私傷の処置したんですけど、まだ痛みますか?」
「クリスだったのか!ありがとね。傷は痛くないよ」
「そうでしたか…良かったです」
うっ!このどっとした疲れ…
「ごめんみんな…もう1回寝てもいい?」
「いいですけど…すぐに起きてくださいね」
「うん。あんな事は無いように、したいな…」
「それじゃあおやすみ」
「「「おやすみなさい」」」
戦争は止まったと思う。王様なら上手くやっているはずだからね。
そのままヒロトは寝た。…3人も一緒に。
24話の続きとなる話ですが、24話と分けた方が話を進めやすいのでこういう形になりました。




