第21話 魔力と魔法
今日も朝練をしに来たらウンディーネが居た。
「ウンディーネ。どうしたの?」
「あっヒロト様、おはようございます」
「おはよう。それでどうしたの?」
「えーとですね。実は魔法9種類ありまして…」
んッんー!…ふぁ!マジか。けど他にも魔法があるという事は覚えられるということでもある。
「どんなの?」
「えーと、1つ目が土魔法。2つ目が無属性魔法です」
土魔法はどんなものか何となく分かるけど、無属性魔法は分からないな。あと何で属性ってついているのかとか。それより練習したーい!
「じゃあ今日はその2つの魔法を練習しようよ!」
何かウンディーネが申し訳なさそうにしてる。
「じ、実はですね。私土魔法が苦手で。無属性魔法なら使えるのですが」
!?ウンディーネが苦手なら他に出来そうな人…あっ人じゃないけどイフリートがいるじゃん!
「じゃあさ!イフリートはどうなのかな?」
「そうですね…確か使えた気がします」
「じゃあとりあえず聞いてみるね」
よーし。テレパシーを使って。
『イフリート?』
『どうした少年よ』
『あのさ、土魔法と無属性魔法って使える?』
『ああ、使えるぞ』
『じゃあ教えて貰ってもいい?』
『いいぞ。今行く』
〘よし!少年よ、早速やるぞ!〙
やっぱり精霊の今行くは早い。
〘じゃあまずは土魔法からにするか。まずは砂の塊を作るんだ。イメージは魔力の塊を作るみたいな感じだ〙
…こんな感じかな?
〘よし!できたな。それが出来たら大体できるぞ〙
マジか!
〘ここをこうしてな!〙
ふぅ…砂嵐とかもできるようになった!
〘次は無属性魔法を、と行きたいが。ここはウンディーネに任せよう〙
「分かりました!ではヒロト様。まず無属性魔法は、わかりやすい例を言うと、魔力の塊や武器や自身の体に効果を付与したりなど、後はインベントリという空間魔法があります。ちなみに空間魔法は無属性魔法の中の分類に分けられてます」
ほへー。こんな大事な事を忘れるとかドジっ子すぎる。
それにしてもインベントリかぁ、それが使えるなら荷物運びとかも捗るだろうな。
「あと無属性魔法の主な攻撃方法は、魔力の塊をぶつけるか、魔力で一時的な武器を作ったりするのが基本ですね。後は魔力を圧縮して相手に向けて爆発させたりもできますが…危険なので使わない方がいいです。もっと強い魔法がいっぱいあるので」
圧縮って…そんな発想できるのが怖い。
…魔力の剣…氷剣化みたいな感じかな?
「あと無属性魔法はさっき言ったと思うんですが、空間魔法など未開拓みたいな魔法です。なので新魔法を作れたりするなど、魔力制御ができるととても汎用性の高い魔法になります」
魔法を作れるのか!それなら前からずっと憧れてたシューティングゲームのレーザーを開発しよう!
ここから開発付けの2日間が続いた。レーザーに似た剣ができたり色々と副産物も出たが、遂に完成した!
「よっしゃー!遂にできたぞー!」
まあ遂にとか言ってるけど2日間でできちゃったんだよね。
あと、レーザーは物を貫通することが分かった!これはチートですわ。欠点はまだあって、火魔法や水魔法などの他の属性の壁や魔法に当たると、レーザーが消えてしまう点と、撃つ時は、指を開いたり、1本に集中させたりなど、器用に使わなければならない点だ。
使う時は、右手に月夜、左手は指で撃つなどすれば使えると思う。このレーザーは、物や敵に当たればそこでエネルギーが尽きるが、そのまま倒せたらエネルギーが残るからそのままレーザーが突き進む。けど飛ぶだけでもエネルギーを消費するからすぐ消えちゃうけど。
このエネルギーは対兵器とか船とかに使え…細すぎるか。そこは魔法でいいもんなぁ。
完全にやってしまった。まあロマンがあるからいいか(適当)
「おめでとうございます!ヒロト様。それにしても新しいその魔法。相手の武器破壊に使えそうですね」
なるほど!武器がなくなれば相手は基本、無力。海の領にいる限り敵国が攻めてくる事があるはずだから、海の上だと新しく武器を補給出来ないはず。そして船の武器がなくなったら…剣とかは残っちゃうのか。近接戦は月夜がいるし、遠、中距離は魔法に風刃、氷刃がある。あれ?俺めっちゃ強くね?…いや、上には上がいるものだからね。もっと強くならないと、今のままだと1人守るのも出来ない。3人を守れるぐらい強くならなきゃ!
これを俺の目標にしよう。
「ヒロト様。次はインベントリを覚えましょう」
やった!やったぁ!異世界ものの定番?のアイテムボックス的なやつだぁ!
俄然やる気が出てきた!インベントリがあれば、物の持ち運びとか、月夜は…ちょっと強すぎるから他の武器を使うために、ストックしたりして備えたいな。
などと、妄想が広がる。
「ではインベントリ…というか、空間魔法は、自分のいる世界以外の何も無い『無』の世界とつなげるのです」
???要するに何も無い世界と自分のいる世界を繋げればいいのかな?
とりあえずやってみよう。
目を閉じて余計な物を見ないようにする。
集中して…青空1つ無い無の世界。
「ヒロト様!出来ましたよ!」
目を開く。すると、
「これが、インベントリ…」
「そうですね。人間で使えるのは…10人ぐらいでしょうか?精霊魔法を使える人ができると考えてもいいぐらいとっても難しい魔法なんですよ」
そうなのか。それにしても…何で無の世界があるんだろう?誰か作ったのか、それとも神様が作ったのか。…まっいいや!考えても仕方ないもんな。
「ヒロト様。インベントリを消してみてください。」
ウンディーネに言われたとおりに目の前にあった空間を閉じる。
「うわっ!」
ウンディーネが丸太を投げてきた。…力ありすぎね?…精霊だもんな(適当)
「ヒロト様。これをインベントリに収納するように念じてみてください」
言われた通り念じてみる。
おろ?消えた。
「1回でできるとは…それよりも今のがインベントリの収納機能です。もう一度出てくるように念じれば丸太が手元に戻ってくるはずです」
本当だ。戻ってきた。
「後は普段から使っていれば慣れてきて、深く念じなくても、手元に出したり横に前に後ろに、と出せるようになります」
無意識…よりかは習慣付けるやつかな?
それにしても便利だなー。
「さてさて最後は強化魔法です」
お!どんな風にやるのかな?
「やり方は、ヒロト様がいつもやっている氷剣化とほぼ同じだと思います」
ほほう。じゃあ魔力でコーティングする感じでやれば良さそうだな。
「ではヒロト様。さっき収納した丸太を用意してください」
丸太で練習するのかな。
「ではヒロト様。丸太を持ってあの木にぶつけてください」
!?丸太を持つ!?無理だって!杉の木1本でも確か80kgするらしいし!
「…まあ、私も無理ですけど」
嘘つけ!さっき持ってただろ!
どうやら俺が目で訴えているのに気づいたようだ。
「さっき持ったのは、自分の体に強化魔法をかけたからです」
だからさっき持てていたのか。
「では、ヒロト様。剣にやる要領で自分に強化魔法をかけてください」
自分にかけてみる……何も変わってなくない?
「一見変わってないように見えますが、身体能力は2倍近く上がっています」
チートやん。いやマジでチートやん。月夜と精霊魔法だけでもチートだったのに更にチートになるやん。月夜を持った俺の速度が2倍に、風雷一閃が更に速くなった。いやー神速になったりして。あははは…強くなりすぎたらそれはそれで国の中に監禁されそうで怖いから力を隠…せるかなぁ。
「では丸太を持ってみてください」
よっこいしょういち、と…持てたー!
「おーー!持てましたね!では木にぶつけてみてください」
どかーん!といったけど硬いな。
「これでは木は折れませんよね。では強化魔法をつかってみてください」
よっし!強化魔法を使いーの、丸太を持ちーの、ぶつけーの、木が折れ…折れたぁぁ!すっごい!
「やりましたね!かの強化魔法は永続的にやることも出来て、そういう物が聖剣や、魔剣になっていきます。自然にできる物もありますけど」
へーじゃあ軍の船とかに強化魔法を使ったら最強の水軍を作ることが出来そう。
「ねぇねぇウンディーネ。どうやって永続的に効果を持たせるの?」
「やり方としては、魔石を使いますね」
魔石…そこにロマンを感じる。
「魔石…」
「魔石は魔力が詰まっている石とでも捉えてくれればいいです」
なるほど、じゃあ魔力を込める事とか出来そう。
「それで、魔石の中の魔力を使い、コーティングする感じですると、永続的に強化魔法がかかっている状態になります」
じゃあ魔石があれば最強の船を作れるのでは!
「でも魔石ってどこにあるの?」
「魔石なら…サラ…イフリートが知っているはずですよ」
サラ?サラ…イフリート?何がなんだかわかんないけどいいや。
『イフリートー。魔石の事知ってるー?』
『おお?魔石ならたくさんあるしあげるわ』
マジか!やったぜ!
『ありがとう!イフリート!』
『おう!それにしても急にどうした?魔石について知りたいなら軽く教えてやるぞ?』
『じゃあ教えて教えて!』
〘おう!まずこれが魔石な〙
と、言って魔石を数個だしてくれた。
「ピンクのもあれば紫色のもある」
形も違えば色も違う。不思議な石だ。
〘まず、魔石はダンジョンのモンスターの、人間で言うところの心臓のような物になっている。モンスターを倒してモンスターから取ったのが、魔石だ〙
ダンジョンがあるということにまずびっくりしたけど、ダンジョンのモンスターは魔石を動力源として生きているのかな?とか考察が出来て面白い。
〘ほれ。何に使うかはわからんが、とりあえず20個渡しておく。何かやると思うが頑張れよ〙
「うん!わかった。ありがとね、サラ…イフリート」
これで何か分かるといいけど。
〘…ウンディーネか?ヒロトに教えたの〙
何か怒っている気がする。
「何も話してないわよ」
〘じゃあ何でヒロトが俺の元の名前を知っているんだ?〙
「…いやーね。間違えてサラマンダーと言いかけたのよ」
〘はぁ、仕方ない。ヒロト、俺のイフリートという名前は、、名前は、〙
「サラマンダーって何かかっこよくない!とか言い出して、これからはイフリートと言う名前で生きていく!って言い出したからイフリートって名前になったんです。元の名前はサラマンダーと言います」
…イフリートは厨二病をこじらせてた時期があったのか…分かるぞ!その気持ち!
〘…まあそういう事だ〙
「そうだったんだ。じゃあなんでもないね、これからもよろしくね!2人とも」
「はい!」 〘ああ〙
この後イフリートをいじり倒したという話はやめておこう。




