第2話 新しい日常
初投稿なので長い目で見てもらえると嬉しいです(´ω` )
「おぎゃぁーおぎゃぁー」
何故か赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。
あれ?何故か目がぼんやりする。何が起きたんだ?そしてなんで俺は生きているんだ?
色んなことが起こっているがひとまず整理しようと思う。まず俺の名前は琴里真。一般的な学生である。歳は13歳で…俺は最後に…トラックに轢かれて死んでしまったんだ…。
ひとまず記憶に障害はなく、何が起きたのか整理することが出来た。丁度整理が終わったところで、色んな音が聞こえてきた。
ガチャ
扉の開く音がした。
「あなた!男の子が、男の子が産まれましたよ!」
「ほんとだ!よくやったな!ミーレ!」
ぼんやりとだが、目を開いて見ると…
ここは…どこだ?そしてあれ?俺…赤ん坊になってる!!
衝撃の事実を知った1ヶ月後
とりあえず身の回りのことが分かって来た。
自分のいる家はウェリング男爵で自分の新しい名前はヒロト・ウェリングで、髪は金髪ということだ。
今自分は母のミルクを飲んでいる。とてつもなく恥ずかしいがご飯の時間なので幸せである。目を開けると母が微笑んでいる。この人は俺の母であり茶髪で髪も長く腰近くまでとどいている。名前をミーレ・ウェリングという。かなりの美女だ。
扉が開いた
「ミーレ!」
「あなた!」
チュウ♡
なんと自分達の子供の前でキスをした。
今母とキスをした人が俺の父でこちらは金髪、そしてかなり体格が良いのが、現ウェリング家当主のレーガン・ウェリング男爵である。俺の金髪は父親譲りのようだ。
「おー!ヒロト!元気か!」
「あーあー」
元気じゃないです。目の前でキスしやがって!
と言おうとしてもあーとしか出ない。
というか今気付いたが、言葉が通じている。
翌日。
目を覚まし俺は周りを見てみた。特に何の変哲もない風景になってしまってきているが、さすが貴族、やはり装飾が綺麗である。
ビュン ビュン ビュン
いつも通りの何かが空気を斬る音である。
近くの窓から中庭を見るとやはり父が剣の素振りをしている。
しばらく…というか体感小一時間くらい父は素振りをしていた。いつもは体感で30分ぐらいだと感じていたので不思議だ。
さて…と、母が朝ごはんの用意をしている。
この家は家族揃ってご飯を食べる家みたいだ。
要するに、俺がミルクを飲んでいる時も見られているということだ。
いや、別に見られてもいいのだが、父が羨ましそうにこちらを見てくるのでとても飲みずらい…
やめろ!父よ!そんな眼差しでこちらを見ないでぇ!
そんな事を心の中で叫ぶがたいして意味はないのである。