第13話 魔物襲来2
「風雷一閃!」
ヒュン
一瞬で斬る。
今思うことがあるとするなら、敵の数多すぎね?
周りの軍の人達もかなりの数を倒しているが、一向に減らない。あと大型がまだ出てきていないことも不思議だと副作戦長は言っていた。だから1度作戦会議に出向くことになった。できるだけ多くの知恵が欲しいらしい。けれど父は来れない。指示するもの無くして軍は動かないから。途中も小型の魔物を倒しながら走ってきた。返り血は避けようとしたがある程度は浴びてしまった。
ようやく作戦会議場についた。…テントだけど防衛大丈夫なの?と心配になる。
「よし。集まったようだな」
まず副作戦長が口を開く。
「副作戦長殿。大型の魔物が出てきていません。もしかすると超級の魔物…知能を持った魔物がいるかもしれないです」
超級?知能を持った魔物のことか、…それってヤバくね?だって人間と同じように作戦を立てれて、パワーもあるって…最強じゃん。
「ありえるな…」
ここは俺からも、
「副作戦長殿、自分は最前線で戦っているのですが、魔物が一向に減りません。周りの兵もかなりの量を倒しているのですが、むしろ増えてるような気さえもします」
「うーん…やはり知能を持った魔物がいると考えて動いた方がいいな」
「しかしどうします?知能を持った魔物がわざわざ前に出てくるとは考えにくいですし」
確かに知能を持った魔物が後ろで指示を出した方が楽に勝てるよな。
「ところでヒロトくん。今日は精霊さんはいないの?」
どうやら皆精霊に頼りたいようだ。だがしかし
「今日は皆用事でいないです」
タイミングが悪かったな…早く帰ってきてくると嬉しいなぁー。
「そういえばヒロトくんが持っている剣は」
「はい。魔剣です」
「そういえば最前線に出ている時ヒロトくん無双してましたよね」
うん?何か嫌な流れなんだが…
「確か…風雷一閃だったか?とても速い一撃だったな」
うんうん。確実に不味い流れだこれ。
「副作戦長。作戦があります」
「何だ」
「今回の魔物の中に超級がいると確定させて、どこかにいる超級をヒロトくんに倒して貰うのはどうですか?」
…それまだ歳が浅い子にやらせること?
「うむ。確かに1番上が倒れることによって相手の魔物は乱れて崩れる可能性が高い。しかしヒロトくん。一撃で倒せるような必殺技はないのかい?」
「あるにはあります。しかし代償として倒れてしまいます。なので倒しきれない場合、こちらが反撃を喰らうことになります」
要するに失敗したら死ぬぞ。だからやめとけ。という意味を含めた…はず。
「けれどヒロトくんには風雷一閃があるから数発いれて様子見できるしなんなら風の刃?と魔法で遠距離攻撃で倒せるかもしれないからやった方がいいと思います」
「確かにそうだな。じゃあヒロトくん頼めるかな?」
そう言われたら、断れないという戦場の怖さ。
「行ってきます」
まず作戦会議で居そうな場所を探し、超級を発見したとき、倒せた場合は信煙弾を出すことになっている。
もしいなかったら撤退。という流れになっている。
数十分くらい探している。
「はぁ…ウンディーネ〜探知教えておいてくれよー」
まじで探知があったら楽だったのに…
これで居そうな場所4箇所目につく。
異様に魔物がいるというか、何かを守るように陣取っている。
「ここか?」
…いた。確かにでかい。
そうだった。はやく信煙弾をださなきゃ。えーと、黒色の信煙弾を
バァン
とても大きな音だったから気づかれた。
前の方に小型、後ろに大型の陣をとっているようだ。というかやばい!魔法は広範囲に広がる超級魔法はまだ教えて貰ってないから超級戦でも中級魔法までしか使えない。…と言っても中級でも人間相手なら十分すぎるんだけど…
そんなことを考えている間に魔物は迫ってきている。
「よし…やるしかないな!」
もうヤケクソだ!死にたくないから全力でやる。最悪、魔剣のピンチの時に発動するやつで切り抜けるはずだし。
迫ってきた小型の魔物3匹。相手はゴブリンだ。その後ろからウルフが迫ってきている。
風雷一閃でゴブリン3匹を倒し、ウルフを風刃で一掃する。
そんな感じで討伐していると大型の魔物が出てきた。…漫画とかでよく見たオークだ。近くで見るとグロい。
倒し方は、まず相手の攻撃を受け流して、そのまま反撃で脳天を…とは上手くいかなかった。あの巨体で避けられた。後ろに下がられたなら風刃で攻撃。腕を斬り飛ばせた。そのまま風雷一閃で倒せた。
「この調子ならいけるかも」
そう思うにも理由がある。1つ目は、王都から援軍が来るからだ。王都からの援軍で父の方の魔物を倒しきると。信煙弾をだした俺の方に来る手筈だから時間が経てばこっちにも来るはずだ。
2つ目は、こちらの魔物の数が減ってきた。かれこれ1000匹くらい倒したからだ。
けど超級のやつが出てきたらこっちも負ける可能性が高くなる。だから油断は出来ない。
「そろそろ超級が出てきてもおかしくないと思うんだが」
そんなことを言っていると、とてつもなく大きい魔物が出てきた。
両手には大きな剣。そしてでかい鎧。
あの剣でやられたら1発でやられる。
だから避けてカウンターをしっかり入れないと勝てない。というかあんなでかいの見ても泣かないとかこの世界に順応してきてる。死体見ても何も思わないし…それは戦場だからと割り切っているからか。
それよりも
「…雨蛇翔龍だけじゃ倒せないな」
初撃はこっちからで、風雷一閃で斬るが、鎧にあたり、体には当たってない。
次は距離をとって風刃を体に当てるが、切り傷にしかなっていない。直接攻撃を当てないと効かないと思う。だから接近戦だ。
風魔法で下から風をだし魔物の脳天まで飛ぶ。
そして斬り掛かろうとすると、剣で防がれた。分が悪いからそのまま下がる。
再度風雷一閃で後ろに周り、体を斬る。すると結構深く切り込めた。
…腕を連続して斬れば、腕を斬り落とす事ができるはずだ。
そうと決まれば。風の刃で両方の剣に当てて、防御したところを風雷一閃で斬る。それを数回すると、
「よっしゃ!右手を斬り落とせた!」
と油断していると、左手で腹を斬られた。
「ぐはっ」
吐血するが、腹の傷は浅い。まだ戦える。
次は行動力を削ぐ為に足を狙う。
が足で払われてしまった。
「ぐっ」
さすがにきつくなってきた。それに木に頭を打ち付けたことにより、頭からも血が出た。そんなに痛くないということはアドレナリンが大量に出てると思う。かなり不味い。動きも鈍ってきた。
ここで援軍が来た。
「おーいヒロトー!援軍に来たぞー!」
父の元気な声が聞こえる。
「すまんヒロト!遅くなった」
「いえいえ援軍に来ていただいただけありがたいですよ」
「それで、戦況は」
「はい。まず右手を切り落とせましたが、魔剣でも深く傷をつけることができるくらいです」
「何と…魔剣でも…」
うんうん流石に頑張ったから休ませてくれるはず。もう怪我とかで疲れたもん。
「ヒロト、スマンがもう一度戦闘に出てくれ。見ている限り、魔剣じゃないとダメージを与えられない」
「…分かりました」
仕方がない。こうでもしないと勝てないんだから。
ん?後ろから何か来た。
「おー!王都からの援軍だ!」
やったー!数の暴力が出来る。
よし!俺も行くか!
援軍のおかけで気持ちが楽になった。
魔物襲来は全3話の予定です。(*¯ω¯*)




