表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/50

「ベースボールプレイヤーじゃないんだから」


君はとても拘っている

腕の振り方、視線の当て方

細かい動作の1つ1つを気にしている

でもさ、君はベースボールプレイヤーじゃないんだから

そんなに固くならなくてもいいんじゃないか?


僕は知っているよ

君がその昔、本当に"それ"を目指していたことを

でもさ、いま僕たちがいる所は

東京ドームでもないし甲子園でもない

横浜スタジアムでも京セラドームでもない

僕たちはオフィス街のビル群に紛れた8階建ての施設の

5階のオフィスフロアにいるんだ

それに僕たちはベースボールプレイヤーじゃない

君がいくら球場に立てるくらいの熱意や魂を持ったところで

君に年棒が入ることなんてないし

ドラフト会議で君に指名が入ることもないんだ

どうしてもなりたいなら、それこそここを一刻も早く離れて

本当に"それ"を目指すべきだ


テニスプレイヤーにベースボールプレイヤーの拘りを押し付けたところで

何も意味なんてないし、ただのエゴでしかないことを

多かれ少なかれ、スポーツに従事していた君なら解るかと思っていたが


ああ、君は拘っている

重心の置き方、姿勢の変え方

身体の動きの1つ1つを考えこんでいる

でもさ、君はベースボールプレイヤーじゃないんだから

そんなに考えすぎなくてもいいんじゃないか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ