第五話
レンと再会してから、1年くらいたった。
その間、ずっとダンジョンにもぐっていた。
私たちが、前世で一番もぐっていたダンジョンが魔の森にあるSSランクのダンジョンだった。今回もそこにもぐっていた。
ステータスが元通りになってたから、大丈夫だったんだ。
2年分くらいの食料がアイテムボックスに入っていた。
アイテムボックスの中は、時が止まっているから、腐っていないし、衛生面的にも安全なんだ。
ダンジョンで魔物を倒した時に取れる素材とかは、アイテムボックスに入れてある。
ずっと、ダンジョンにいたから、ステータスが異常なことになっている。なんとレベルが999でカンストしてしまった!!Lv99で、すべての種族が存在進化するらしい。
まぁ、ほとんどの人がLv99が最高レベルだと、勘違いしてるけどね。
私たちの場合、前世でLv800くらいにはいっていた。周りの人には、ステータスを見せないとこのレベルを信じてくれなかった。普通は、いかないからね。
この通り、今の私たちのレベルがどれだけ異常なことか……。
現在、私たちはダンジョンの一番近くにある村を目指して走っています。ステータスが異常だから、普通は歩いて3日の道のりを1日で走って来ている。うん、本当にすごい。
もうすぐ、目的地の村が見えてくるはず。
「っ!何あれ‼」
なんと、その村は、建物が崩れていたりしていた。それに、死臭がここまで、飛んでくる。
「何があったんだ!?」
「レン!とりあえず、速く行こう!」
「あぁ!そうだな。」
村に近づくと、男達の笑い声が聞こえた。
「ガハハハハ!簡単だったな~!」
「女達はどうします?」
「あぁ?好きにしろ!」
「いいんすっか!?お頭の分もしっかり残しておきますね!」
「っ!!レン!助けないと!!」
「ああ!」
私たちは村に向かって走り、女性達がいるところに行った。
「大丈夫か!?」「大丈夫ですか!?」
「あ?お前ら何だよ!どこからきた!!」「お頭~!何者かが来ました~!」
「俺たちは旅人だよ。女性達を助けにきただけだ。」
「あ?こいつらを助けに来たのか?助けてなんになる。」
「あっ!お頭!」
「こいつらを助け助けたければ、そうだな…その女を差し出せ。その女、けっこう美人だから、奴隷商に売ったらかなりの値段になるからなぁ。どうせ、その男の性処理道具だろう?この女たちに取り替えるだけだ。」
「………………今……………なん………った!」
「あ?」
「今、なんつった、って言ってんだよ!?アカリを売る?俺の性処理道具?………ふざけんな!」
「っ!レン!!」
レンが怒って、そのままお頭に攻撃した。お頭は戦おうとするがチート過ぎるレンに勝てるはずがなく瞬殺された。
「お頭!?」
「お頭を殺すとは……!」
「あ?おまえ等も戦うか?」
そしてレンはニヤリと笑って、敵を皆殺しにした。
「大丈夫ですか?」
女性達はみんな怯えてかたまってしまっている。
「ごめんな。俺が怒りで周りが見えなくなったから…」
「大丈夫だよ。私はレンが怒ってくれてうれしかったよ。」
私たちは盗賊の馬車を一台もらい、荷台に女性達をのせ、お頭の頭をアイテムボックスの中に入れ、リアナ王国というこの村から一番近い国の王都に向かった。