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番外編「ラノベな季節?」

 ある夏の日の昼下がり。桜香の家であるラーメン屋に四人の少年少女が集まった。

 まずは俺こと相田光輝。最近メインで活躍していたから記憶に新しいだろう。

 次にこの物語の主人公。天河鏡夜。身長はあまり高くない。桜香と同じくらいだから百六十くらいだな。

 顔はまあ。普通。悪くもないし良くもない。優しそうではあるけどな。

「普通で悪かったね」

 突っ込みを華麗にスルーしてこの物語のメインヒロイン、御船桜香を紹介しよう。

 身長は俺より十五センチは低く鏡夜と同じくらいだ。顔は学年でもトップクラス。何よりポニーテールがよく似合うし巨乳だ。

 暗い過去を持っているが俺はあまり言いたくないね。

 ちなみに桜香と俺は幼なじみだ。つくづくどうして俺が主人公じゃないのかが気になるね。

「お父さん、あたしはカラーライスね」

 何一人だけ注文してんだよ。

 まぁそれは置いておいて。

 最後の一人は泉川学園生徒会会長の泉川ユキナ。俺ルートのメインヒロインだ。鏡夜ルートはないからな悪しからず。

 身長は俺より低くて鏡夜よりは高い。以上。

「それで、どうした? いきなり私達を集めて」  

 よくぞ言ってくれました。実は今回皆さんに集まっていた頂いたのは他でもありません!!

 ラノベな季節!? も十五回目を迎えた訳でして、ここいらでテコ入れを行いたいと思います!!

「テコ入れ? なんだよそれ?」

「馬鹿ね知らないのキョーヤ。テコ入れってのは某少年誌のマンガが使ったネタじゃない。★魂的な」

 流石は桜香さん!! そうです銀○的なあれです!

「キャラ変わってねえか? まあいい、具体的にはどうするんだ?」

 具体的には主人公を俺にしてメインヒロインを今、発言したユキナにするとか……。

「ようし。光輝。お前は死にキャラだ」

 冗談ですってば鏡夜さん。

「まずはジャンルを考えるべきじゃないの? 第一この小説、コメディって銘打ってる癖に銀○やフルメ★的なノリもないのよ!? 詐欺じゃないのかしらね」

「いや、でもコメディのすべてがハイテンションとは限らないとおもうけど」

「あんたは黙ってなさい!!」

「……はい……」

 不憫だね〜鏡夜君。

 そういえば三期はいつやるんだろねフ○メタ。

「あぁ。それは私も常々考えていた。いっそのことその他に移行した方がいいんじゃないか?」

 手厳しい意見ですね。流石はユキナ。

「大体、この小説が目指してる方向性ってなんなのかしらね? 涼○ハ★ヒ的な感じ?」

「メインヒロインがそんな感じだからね〜」

「な・に・か・い・い・ま・し・た?」

「いえ。何でもありません」

 あぁ……確かに○宮★ルヒっぽいな桜香。

 まぁ、無類のツンデレ好きだから仕方ないか。鏡夜が。

「俺かよ!? それにこの作品が目指してるのは憂○的な非日常系ではないぞ。ねぇユキナ先輩」

 ほう? では何だと言うのだ!?

「たしか……カ○ン的な感動系だったな?」

「そうそう。★ノン的な話ですよ」

 ふ〜ん。ってゆうか大丈夫なのか……これ。色々とやばくない? ありとあらゆる意味で。

「これを投稿するのってかなり根性いるわよ。あたしが言うのもなんだけど」

「論点を戻そうか。確かジャンルがコメディかその他の話しだったよね」

 そうだったな。

「いっその事SFにすればいいのよコー○ギ★スみたいなメカ出してさ。もしくはアー○ード・コア・ネ★○トとか」

「世界観がぶち壊しになるよ、それだと」

「いや。トロイメライを使えば……」

 ストップ!! ネタバレストップ!!

 トロイメライはダメ。他のネタと融合ダメ! 大体、まだ構想段階だし!!

「またズレた……だから今は……」

「キョーヤは黙ってなさい!!」

「……はい」

「メカが駄目なら戦隊物なんてどうだ?」

 もはや無茶苦茶だな。ここいらで司会者としてガツンと決めるか。

「お前達は解ってない!! 解って……」

「へい。カレーライスお待ち」

 でかっ!?

「それより何だなんだ、悩み事か少年アーンド少女達よ」

「はぁ。実は……」

 鏡夜が今までのいきさつをかい摘まんで話す。

「お前ら。何か勘違いしてんじゃねぇか?」

「どうゆういみよ?」

「いいか。お前ら。料理し終えてない料理を食べて評価する奴らがいるか? いないだろう? つまり、まだ終わってもいない作品をぶつぶつ言ってねぇで気合い入れていきゃいいんだよ」

 御船父の言葉には俺を始め、全員が共感した。そうだ。確かに今の段階での議論なんて意味無いことだ。

「解ったんなら何か注文しな。ここはラーメン屋だ」

「じゃあ、私は炒飯で」

 俺は味噌ラーメン。

「普通のラーメンでお願いします。あくまで普通のラーメンを食わせて下さい」

「じゃあ。ご注文を読み上げますね〜」

 うほっ!? びっくりした。いつの間にか桜香の母親である桜が後ろに立っていた。

「ユキナさんが炒飯。光輝さんが味噌ラーメン。キョーヤ君が気合いと根性ヤケクソラーメンと地獄直通餃子ですね。あなた〜」

「……桜さんまでそう呼ぶんですか……ってちがぁう!! 突っ込むとこそこじゃなぁい!! どうして毎回、毎回、注文した品が変わるんですか!? しかも前回よりなんか増えてるし!!」

 とまぁ。たまにはこんな日があってもいいと俺は思うよ。

「いいわけあるかぁ!」

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