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第1話

どうにか本編第一話。

でも、この話まで実質プロローグかもしれない(^^;


2016/08/13

私の知識不足で新生児に対する対応としてあまりに危険な対応をしている描写がありましたので修正致しました。


ご指摘頂いた我願坊さん、ありがとう御座いました。

輝け、栄光の三つ鱗 第1話



---????年 ????



何が何だかわからない。


これ以外に言いようのない事態に陥ってしまった。


俺はちょっと歴史好きなくらいの普通の大学生。


旅行先で階段踏み外ししたと思ったら「やばいっ!」と思うと意識がとんでた。


その後周りからなんか声だけ聞こえるけどなかなか視界がはっきりせず暗い中にいる感じだった。


身体も思うように動かないし、まさか植物人間になってるとかか!?


いや、身体は階段から落ちた時に怪我でもして動きにくいだけかもしれない。


でも、視界が暗いのはまさか階段落ちた時に目を潰したとかかな?


声はなんか色々聞こえるんだけど。


考えてたら、いきなり身体を持ち上げられる感覚があった。


うおっ、決して軽くはない俺をこうも簡単に持ち上げるとはっ!レスラーかなんかか!?


驚いた拍子に目が見えるようになった。


単純に目を閉じてただけっぽいな。


ようやくにも開いた目で見えたのは時代劇にでてくるような服を着た若い兄ちゃんだった。


男前だけど眼力が半端じゃない。


超こええ。


目の前の兄ちゃんにとりあえず降ろしてくれと言おうと思ったけどちゃんと声が出てこない。


「あーっ! あぅーっ」


お兄さん、ちょっと降ろしてくれませんか?って言いたいんだけどあうあうしか言葉が出ない!?


「おおっ、ちゃんと声がでるではないかっ」


兄ちゃんがやたら時代がかった喋り方をして俺をさらに持ち上げる。


うわっ、めちゃ高え。


声がちゃんと出ないなら身振り手振りで降ろしてほしいって伝えようと指を下にさそうとする。


なんか手も思うように動かないな、そう思って自分の手に視線を向ける。


見えたのは毎日見てた男にしては小さめの手、じゃなくてそれ以上に小さな手。


いや、小さすぎやろ!?


どう見ても赤ちゃんの手です。


なんでやねんっ!


心の中ではなぜか関西弁で突っ込んでしまった。


けど、声になるのはあうあう語のみ。


「あうあああーっ!!」


自分の身体が思うように動かないのもあって泣き出してしまった。


なんか手が赤ちゃんになってるし。


いや、たぶん手だけじゃなく丸ごと赤ちゃんになってるな。


まさかの転生かよ。


小説や漫画なら良く見たけど自分の身に起きるなんて……


「おうおう、元気良く泣けるではないか。最初はあまりにも反応がないから心配だったが安心したぞ」


俺があーあーと泣いてると俺を抱えあげてる兄ちゃんは満面の笑みになっていた。


状況からしてこの兄ちゃんが自分の父親なんだろう。


兄ちゃんは泣く俺に対して「おお、よしよし」などといいつつ抱きかかえ続けてる。


たまにこっちを見て変顔とかもかましてやがる。


正直怖い兄ちゃんがそういうことやっても怖いままなんだが……


たぶん、頑張ってあやしてるつもりなんだろう。


気持ちは伝わってくるので俺も気持ちを落ち着けて泣くのをやめた。


「おお、泣き止んだか。どうやら俺にも子守の才能があるやもしれん」


気をよくした兄ちゃんはなんだか可愛いことを言ってる。


時代劇みたいな格好だけど戦国時代かな? 江戸時代かな? それともまさかの異世界とかいうパターンだろうか?


「よし、この子の名前は松千代丸だ!」


兄ちゃん、もとい父さんが突然に叫んで名前をつけられた。


どっかで聞いたことはあるんだけどあまり印象に残ってない名前だ。


ここが戦国や江戸時代なら幼名だろうな。


歴史好きでもさすがに有名どころの幼名以外はなかなか覚えてないからなぁ。


藤吉郎とかだったら、父さんがこんなちゃんとした武士っぽい格好してないだろうし。奇妙だとか茶筅とかぶっとんだネーミングでもないしな。



万福丸(浅井長政の嫡子、元服前に磔死)みたいに早いうちに殺される系の人じゃ無かったら良いんだけど…


そう思って父さんを見てたら、離れたところから渋い声が聞こえてきた。


「殿、西堂丸様に続きお二人目のお子様の誕生、誠に祝着至極にございます」


どうやら、俺は次男みたいだ。


上に西堂丸っていう兄貴がいるみたいだ。


ん、……西堂丸?


考えてみたけど、やっぱり思い浮かばないなぁ。


「おお、元忠。こたびも瑞が頑張ってくれたおかげよ! 松千代丸よ、お前も大きくなったら兄を、父を、この北條の家をしっかりと助けてくれよ」



父さんはそういいつつ、また俺を抱え上げる。



北條ですと!?



自分が一番好きな戦国大名家に転生したと思われるあたりは嬉しい。



しかし、北條家の次男。



俺の嫌な予感が当たれば、北條が滅ぶ原因になったあの有名人が………



でも、次男だったっけ?

なろう系小説、歴史系先輩諸氏の素晴らしい作品を多数読んでる中で触発されて昔に考えていたネタをどうにかまとめ直しつつあります。ただ、自分が読みたいのは三田弾正さんの三田一族の意地を見よという素晴らしい作品ですでに充足されております(笑) 


あんな面白い作品には程遠いですが、少しでも北条ベースで後北条家の魅力や知名度を上げる作品にできればいいなあと考えております。



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