2節
「やめて!」
そう叫んだのは・・・
「み・・・瑞穂・・・」
「あらたはわるいことなんてしない!しんじてるもん!」
「瑞穂めっ・・・くっ・・・」
「ちっ、木原のやつ・・・」
それを見た御崎は、手から銃を滑らせ、落としてしまった。
「瑞穂・・・もう、大丈夫なのか?」
「うん!」
そして山城らが再会を果たし、家に帰ろうとした瞬間。
御崎が、銃を持ち、ムクッと起き上がり、銃を構えた。しかし。
「おい御崎ィ・・・単独行動は慎めと何回言えば分かるんだよ」
スーツ上に白衣を着た女性が来た。そう。
「知立・・・これには俺の2年前の年収が掛かってるんだ」
「だから何だってんだよ」
「・・・」
知立。御崎が瑞穂を撃ち抜いた直後出てきた御崎の上司である。
「もういい。お前この件降りろ」
「なっ・・・何言ってる!?」
「お前は下っ端だから代えが利くんだよ。有栖川と違って忠誠心も無いようだからねぇ!!」
「有栖川!?」
「そうその有栖川よ。有栖川なんてそうそう居ないからねぇ・・・」
「俺はどうするんだよ・・・」
「型落ちロボット掃除機でも作ってろ」
そう言い残し、知立は去った。御崎も、それについていく形で去って行った。
「・・・帰ろう」
「うん!」




