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アーマード勇者育成記 最強強化外骨格チートで異世界蹂躙! 男の娘勇者を育てて神をぶっ殺す件  作者: からくり8


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第58話 俺、アーサーのリュックサックを確認する

 アーサーの実家を出た俺達は一旦広場へと戻る。


「では、ここからマジで自由時間とする」

「ハイ!」

「私は見回りに行かせて頂きます。では」

「ん゛……ばばぁっふぁ」


 エルは広場にある露店でお菓子を買い漁っていたようだ。手にはいっぱいのお菓子の山。

 口にペロペロキャンディを突っ込んで喋っている。


「あのさぁ……エル? 一度お菓子置こうよ。あと口に食べ物突っ込んだ状態で喋っても何言ってんのかわかんねぇから」


 エルは抱えていたお菓子を床に起き、口からはみ出ているキャンディの取手を掴み引き抜いた。


「もぉわ。わかった」

「ああ、うん。そのお菓子は――とりあえずアーサーのリュックサックの中にでも入れさせてもらえ」


 エルは地面に置いたお菓子を両手で拾い上げると千鳥足でアーサーの元へ近づいていく。


「お菓……子をお願い」

「ハイ、良いですよ」


 アーサーは背中に背負ったリュックを地面に置くと、リュックのフォックを開けた。すると、エルの手に持った全てのお菓子が宙に浮き、リュックの中へ吸い込まれていった。


「こ……これは!」

「す……ごい」

「勝手に吸い込まれていきました! どうなってるんですかね?」


 俺はおもむろにリュックの中を覗く。リュックの中は小さなブラックホールの様なものが入っており、お菓子はどこにも見当たらなかった。


「間違いねぇ! これは【何でも入る君リュックサックver】だ。生産職を極めた者でも作れる確率は0.0001%以下っていう最狂マジキチアイテムだ!」

「そ、そんなに凄いアイテムなん……ですか?」

「凄い? 凄いなんてもんじゃねぇ! 俺ですら何千何万回と作ろうとして出来たのはウエストポーチレベルだぞ? 持ってるだけ神もしくはキチ○イ扱いを受ける。今お前が背負ってるリュックはそういう代物なんだよ!」


 ハガセンのアイテムにはコストが設定されており、インベントリ内に保存する場合キャパシティよりけりだが、必ず限界がやっている。

 課金すれば幾らでも拡張できるのだが、無課金戦士やケチンボ廃生産職プレイヤーにはその選択肢は存在しない。

 一部の廃プレイヤーと無課金プレイヤーが運営に突撃し、緩和策として作られたのが何でも入る君シリーズだ。

 何でも入る君を作る条件は常軌を逸した難しさであり、まず大前提として生産職で作れるアイテムを9割コンプリートする必要がある。その上幾つもの素材をドブに捨てて神に祈りながら出来るのを願う。

 大抵の生産職――いや、まともな思考回路を持つ人であればやろうとは思わないだろう。その何でも入る君シリーズで最も出来る確率が少ないのがリュックサックバージョンである。

 こいつのヤバイ所は例のブラックホールの様なものそのものだ。噂によるとあの中に入ったアイテムはコストが0となり実質容量は無限となる……らしい。


閑話休題。


「それは俺ですら持っていない恐らくこの世で最もレアな代物だ。そのリュックに比べたら俺がお前にやった魔剣などヒノキの棒みたいなもんだ」


「僕の……お母様って……い、一体……」

「……自分で聞け。そうだ、一度確かめたい事がある。リュックの中に手を突っ込んでみても良いか?」

「はい、どうぞ」


 俺は恐る恐るリュックの中に手を突っ込む。中は空洞化しているようで何も掴む事が出来ない。


「ん? エルが買ったお菓子がないぞ? 何処だ? 何でもいいからお菓子を……」


 俺がそう言った瞬間手に感触が伝わった。掴んでみると棒状のお菓子ようだ。俺はそれをしっかりと握る。


「よし、掴んだぞ。ネメシス今掴んでいる物体のキャパシティを測ってくれ」

「今掴んでいるチョコバーのコストは0となっております」


 俺は思いっきりチョコバーを掴んだまま手を引っ込める。

 リュックから引っ込めた手にはブラウン色の包み紙に包まれたチョコバーが確かに握られていた。


「ネメシス再び計測してくれ」

「チョコバーのコストは0.5です」

「まさか本当に0になるとは……とんでもないな。あの女……出来るッ!」


 俺はチョコバーを再びリュックの中へと戻そうとしたところ、エルが凄いスピードで俺からチョコバーを掠め取った。


「食べる」

「あ、あっそ。どうぞご自由に」


 エルはチョコバーをニヤニヤしながら食べるとまたお菓子屋に並び始めた。


「あいつどんだけ甘党なんだよ……」

「お師匠様! もう大丈夫ですか?」

「悪かったな。アーサーもう良いぞ。お袋さんが作ってくれたリュック大切にしろよ」

「ハイ!」


 アーサーはいつも以上にニコニコ笑顔だった。

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