第三十五話 兄妹から恋人、そして…
それから2年後。
ある場所に聖慈はいた。
聖慈はタキシード姿で椅子に座り、その周りには優慈、章吾、大竹、彰人がいた。
「聖慈、緊張してるんじゃないか?」
「緊張?そりゃあ少しはするよ」
「それよりも結構早かったな」
「何が?」
「この日が来るのがさ。もう少しかかるかと思ったんだが」
「これでも我慢した方だよ。なんとか雫が20になるまではと思ってたからね」
「それにしてもこれで本当に聖慈と優慈、それに伊集院は本当の兄妹になるんだな」
「そっか。今考えたら兄貴は俺の弟になるのか…」
「これからよろしくな、優慈お兄ちゃん♪」
「それだけはやめてくれ…。寒気がする…」
そんな二人のやりとりに章吾と大竹と彰人は笑った。
つられて聖慈と優慈も笑った。
5人の笑い声が響くドアから真美、優奈、智子、陸が入ってきた。
「あら、楽しそうね」
「まぁな。どうだった、雫は?」
「内緒よ。ね、優奈ちゃん」
「そうですね。多分聖慈さん、我慢できなくてその場で襲っちゃうんじゃないですか?」
「なんとか我慢するよ…」
それから今度は章吾と優慈が雫の控え室に向かっていった。
聖慈は真美や優奈にからかわれている。
係りの人が時間を伝えにきた。
聖慈はたくさんの人がまつ教会で自分の大切な人が入ってくるのを待っていた。
その間今までのことを思い出していた。
兄妹として育った二人。
そこからたくさんの人の助けを借りて恋人同士となった二人。
ファンに見守られ今日の日を迎えられた。
聖慈が思い出していると教会のドアが開いた。
そこには章吾とウェディングドレス姿の雫が立っていた。
二人は兄妹から恋人へ、そして今日夫婦となった。
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