第九話
森というのは古来より修行場として使われる事が多かったらしい。それは元の世界だろうが、この世界だろうが変わることがない。深い森というのは見晴らしも悪く、樹齢何千年という木々がその生い茂った枝の葉で太陽の光を遮ってしまい辺りは昼間だというのに暗い。その暗さゆえに、その広さゆえに個人の方向感覚は乱され、そして焦燥に駆られ自制心を失う。
森を無事に抜けるだけでも充分すぎる修行になるのが頷ける。森自体が既に敵であり、そこに巣くう獣たちも縄張りを侵され気が立っている。
__怖くなってきた。それが当吾の本音だった。
結局おまじないの利きすぎた体で眠れず、当吾はそのまま朝を迎えてしまっていた。特別睡眠不足というわけでもなかったが、気が重いのは確かだった。
現在の当吾はアシュレイの背を追うだけで必死であり、いかなる場合に備えて警戒の水準を引き上げていた。褐色の偉丈夫は涼しい顔と鋭い目で周りを見渡し、後ろで当吾が付いてきているかを確認していた。
一緒に来ていたアイリンシアは当吾に後ろを警戒しており、まるで自分はお荷物のように思えてきてしまう。力関係を考えれば当たり前の布陣ではあるのだが、男としては納得のいかない話である。
しかしむべなるかな。この世界では男性と女性では戦闘力的な差は才能で補えてしまう。誰にでも機会はあり、誰にでも可能である。
ぺきり、と足元の枝が折れる。それだけで心臓が反応する。
辺りに目をやると、少し呆れた顔をしているアシュレイとアイリンシアを発見し、別の道から索敵している傭兵、討伐屋を見つけた。
「今からそんなにびびっていると、本物に遭ったころには気絶するぞ」
後ろから金髪の麗人が耳元で囁いた。冷静な声色だった。
「ある意味初陣なんだ。多めに見てくれよ」
その言葉にアイリンシアは微笑み、両手を当吾の肩に置いた。少しでも緊張をほぐすためにしてくれているのだろうが、昨日の今日の事だ。逆に緊張してしまう。
「期待しているぞ、トーゴ」
心にもないことを、と続けたくなるが彼女の冗談と本音は判別できない。しかし、期待されるのは嘘でも頑張りたくなる。
「あんまりいちゃつくなよ。いざという時に反応できない」
二人の様子に水を差す様にアシュレイが言う。
「ふむ、叔父上の言うことも確かだな」
いちいち芝居がかった仕草をするアイリンシアだが、それが彼女のらしさなのだと当吾は分かっている。この飄々とした雰囲気はどこか目の前の偉丈夫を連想させる。それだけ、アイリンシアにとってアシュレイは特別だという裏付けでもあるのだが、当吾は気にしなかった。気にしたくない。
それにしても暗い。
初めてこの世界に来た時、この森で死にかけた。
この世界に順応するための洗礼を受け、当吾はなんとか一命を取り留めた。それのおかげか魔法を使えるようになった。
当吾は暗いと感じているが、見えないわけではなかった。正確に言えばはっきり見えている。自分の進むべき道が、目の前の男と後ろの女性の位置も見えている。
そもそもこの森に足を踏み入れた時に、吸う空気が濃いというのが気になった。空気が濃いということなのかはわからないが、随分と調子はいい。気は重いが。
魔法を使う時に人は魔力を消費する。工学的に言いかえれば、機械を動かすと電力を消費する。
魔法の先生であるマルシェルカ曰く、人は死ぬまで魔力を生成することができるらしい。しかし、それには一つの条件がいる。
魔素を取り入れること。これが絶対条件らしい。
この魔素を取り入れるためには食事などで体に入れるなり、あるいは空気中にある魔素を吸収することで魔力を作りだすらしい。特に森や神聖な場所は魔素が濃かったり薄かったりと顕著である。
仮説を立てるならば、この森の魔素は村よりもずっと濃いがために空気が濃いと感じているのかもしれない。
さらに魔力の質もこの魔素が大いに関係する。
一の魔力に多くの魔素が含まれていれば含まれているほど上質な魔力だと魔法の先生は言っていた。特に異世界人は魔素を多く含む魔力を生成できる傾向が強いらしく、そのため多くの戦争に駆り出されるのも珍しくないらしい。
当吾の例を挙げていくならば、創製魔法で作った剣もそうである。多くの魔素を含み、上質な魔力で創りあげたからこそ、アシュレイの一撃にも耐えうる剣になった。
そう考えると随分と優遇されたものである。
これが凄いのか凄くないのかは比較対象がないために判断できない。他の異世界人もこれくらいできるのかもしれないし、特別当吾がこの創製魔術に重点を置き過ぎているだけなのかもしれない。
だけど、今はそれによって生きているようなものだから選り好みする余裕もない。ほかの魔法を覚える暇もなかったため、現在出来ることをするだけである。
葉に覆われた地面を踏み締める音がした。
そこで当吾は足を止める。気づけば、なんの音もしなくなった。
嫌な予感しかしない。
小鳥が囀る音も、虫の小さすぎる声もしないのだ。視線だけを動かすと、アシュレイもアイリンシアも当吾に目もくれず辺りを見ていた。討伐屋の一団も足を止めている。
当吾は心臓の音しか聞こえない静寂の中に確かな音を感じ取った。それはまだ小さいがゆっくりと確実に大きくなる。
そして、それは現れた。
木の影に隠れるように、大きな足が現れる。そしてゆっくりと茶色の毛が明るさを取り戻していく。
前足を地面につけ、口から生える牙はまるで角のように出っ張っており、口から流れる涎はそれの鬣まで伝った。
獅子熊。
先日戦った雌ではない雄の獅子熊。その体躯は雌より一回り大きく、発達している前足は木の幹を思わせた。
「ようやくのお出ましか」
アシュレイは軽口のように言う。しかし、決して余裕のある表情ではないのは簡単に伝わってきた。すでに剣に手を掛け、臨戦状態である。
そういう当吾は何も出来なかった。
「あ、あ…」
あまりの迫力に萎縮していた。剣に手をかけることもしないでただ立っているだけ。アシュレイはそれに気づいていたが、話しかける余裕もない。
「剣を取れ、トーゴ」
鶴の一声は後方から聞こえた。
「死にたくないんだろう」
優しく諭すような声。こんな状況では異常な声。だからこそか、当吾はなんとか自分を取り戻し、剣に手を掛けた。
それでも手は少し震えた。
対する獅子熊はアシュレイとアイリンシア、そして当吾を睥睨しおもむろに立ち上がった。
「え?」
その時当吾は獅子熊の体内で魔力が流れるのを感じた。体の中心から口の先へ、光り輝く水が流れる。
「躱せ!」
咄嗟の声はいったい誰のものだったか。
光が収縮して、爆音が獅子熊の口から放たれた。
耳をつんざく轟音。音だけですべてを薙ぎ倒す一撃。
それが、開戦の合図となった。
まるで大砲だった。
生い茂っていた背の高い草花をすべてなぎ倒し、さらには太い木の幹に大きな衝突痕を残していた。今にもその木は折れそうだった。
__おっかない。
正直な感想はそれに尽きる。
あんなのを直撃されたら人体なんて吹き飛んでしまう。咆哮だけでこんなことを起こしてしまうなんて、前の世界の常識じゃ追いつけない。そもそも遠距離武器を持っている動物自体がほとんどいない元の世界では、目の前の四足生物が音響兵器だけで人体を破壊しにやってくるなんて想像もつかなかった。
尻餅ついていた体を剣を支えにしてなんとか立ち上がる。
先程の咆哮の砲弾、この際“砲哮”と呼ぼう、あれを喰らってはおそらく明日の朝日は拝めないと感じ取った。
キーン、と耳鳴りのする耳を押さえ、当吾はなんとか剣を構える。構える剣はこの日の朝に創り上げた最も力を込めた剣。刃を十二分に形成させ、試し切りでは丸太を簡単に切った。
自信はある。渾身の力を込めて叩っ斬ればあの浅黒い毛皮を裂く想像は出来る。しかし、届く気がしなかった。剣の性能に自分の性能が追いつかない。
あの咆哮を見て、自分の間合いに詰められる気がしない。
あの爪と足を見て、いつもの脚力を出せる気がしない。
あの血走った眼光を見て、力が出せる気がしない。
__ああ、そうか。
当吾はようやく分かった。遅すぎたとも言ってもいい。
これが、本当の実戦なんだ。
昨晩の雌の獅子熊なんてRPGで言うところのスライムでしかなかったのかもしれない。あの時はこんな思いはしなかった。無我夢中だった。
だが、今は違う。無我夢中になる余裕すらない。
歯の根が合わない。剣を持つ手が震える。利き手を左手で抑えるが、震えは止まらない。
戦いに来た戦士の姿など見る影もない。
自分でも情けないと思える。なぜ、来たんだ。とあの時の自分に問いただしたいくらいだった。
獅子熊は唸りを上げる。それだけで当吾は心臓を掴まれる錯覚に陥る。そしてまた先ほどと同じ現象を捉える。獅子熊の茶色の鬣に魔力が集中していた。
砲哮が来る。
当吾は愕然としてしまった。本来ならばこの時点で動かなければならない。少しでも回避行動に移り、致命傷を受けないように逃げなければならない。
しかし、当吾の足は動かなかった。萎縮した足は簡単に動く力を取り戻さない。
「くそ。動けよ。動け!」
叫ぶも虚しく、足は微動だにしない。
ここで死ぬのか、と諦めかけた時だった。影が獅子熊の横を通り過ぎる。
アシュレイだった。力を溜めているのを隙と見て跳びかかっていた。
獅子熊も呆気に取られていたようで、その喉元にアシュレイの剛剣が突き刺さった。弱点の喉を隠すための鬣を無理矢理貫いていく。
鮮血が舞った。
突き刺さった剣をアシュレイは振り払ったのだ。傷を大きく広げられ、獅子熊も耐えられなかったか、そのまま伏せてしまう。
倒したのだ。あの規格外の化物を。
ホッとしたのも束の間、アシュレイがこっちをみて何かを叫んでいる。
「青年!横だ!」
横。視線をずらすと、そこには先ほどアシュレイが倒した獅子熊と同じくらいの大きさの化物が立っていた。完全に臨戦態勢だった。距離は二間、約四メートル。
致命的な距離。
もう一体の獅子熊はすでにあの咆哮の力を溜めきっている。そもそもこの距離の時点で気づかない自分に腹が立った。
口が開かれる。
時間が引き伸ばされる感覚。また走馬灯を見る時間がやってきた。死ぬ直前だからこそ起きる長くて短い時間。考えを整理してあの世に逝くための時間。
この世界にきてすでに二回目になる。だが、これで最後だろう。
実に楽しかった。子供たちに触れ合って、普通じゃできない出会いもした。アシュレイにアイリンシア。人生観を変えた人たち。迷惑ばかりかけている、だらしない自分。
せめて最後にアイリンシアと他愛もない会話がしたかった。それだけが心残りである。
さあ、心の整理はついた。撃てよ、獅子熊め。
一瞬の時が戻る。
獅子熊と当吾の距離はさらに縮まっている。覚悟を決めたはずの当吾と砲哮を放とうとする獅子熊の間に、影が割って入った。
金髪の長髪。
アイリンシアだった。いつの間にか持っていた大きな盾で砲哮を防ごうとしていた。
空気が震える。
空間が揺れる。
アイリンシアの体が浮いた。盾で防ぎきれるはずもなく、彼女の体は次第に地面から離れていく。
気づけば、彼女の体を支えていた。軽く手で肩を押さえているだけ。それだけで衝撃そのものを抑えきれるわけがないが、咄嗟の判断か、少しでも手助けしたいが為か、当吾は初めてその時動けた。
次に意識がはっきりした時には、地面の上で仰向けになっていた。
体の節々が痛むが、不思議なことに生きているようだ。
当吾はゆっくり立ち上がり、辺りを見渡す。草がなぎ倒されていること以外はなんの変わりもない。離れたところでアイリンシアを発見した。すぐに駆け寄り、彼女の安否を確かめる。
「大丈夫か?」
「…ああ、トーゴか。無事のようだな」
初めて彼女の弱々しい声を聞いた。
彼女の腕には先程の攻撃を受け止めた盾がはめられていたが、その中心部分が見事にへこんでいた。それだけであの咆哮の威力が実感できる。大きさに似合わずとても耐久力がありそうな盾がこの様になっているのだ。人間の体で直撃を喰らえばどうなるかは、想像に難くなかった。
「アイリンシア、俺なんかの為に…腕が」
彼女の盾をはめていた腕が決して人の関節が曲がらない方向に曲がっていた。見るだけで痛々しい。
「…ちぎれてないだけマシだ。それに君が生きているなら充分だ」
苦しいはずなのにこちらに微笑むアイリンシアに、当吾は居た堪れない気持ちになった。逃げ出したくなった。こんな取り柄もない男に、こんな綺麗で強い女性をこんな目に合わせることになるとは思わなかった。結局自分では自分の身を守ることもできない現実が当吾を苛ます。
「……トーゴ。逃げろ」
現実は甘くない。
彼女は当吾の肩を借りながらも立ち上がり、折れてない腕、左腕で盾に触れると、盾が光とともに剣に変化した。それが彼女の魔法の一端だと理解する。
「時間を稼ぐ。今のうちに隠れるか、出来れば叔父上を連れてきてくれ。片腕では流石にまずいな」
彼女の剣の向ける方向には、先ほど自分たちを吹き飛ばした獅子熊が遠くからこちらを睥睨していた。距離はまだある。
時間はある。
「どうした?早く動け」
「時間を稼ぐのは俺の仕事だよ、アイリンシア」
「なっ」
当吾はアイリンシアの腕を取る。折れ曲がった方の腕だ。触れるだけで彼女は苦しそうな顔をさらに荒げ、こちらを睨む。視線だけで人を殺せるというのは本当らしい。
そんな恐ろしい視線をなんとか無視しながら、当吾は腕を離さない。
『癒せ。癒せ』
見よう見まねの治癒魔法だが、彼女の折れた腕がゆっくり矯正されていく。その経過で彼女の顔は痛みで百面相をしていたが、視線は獅子熊から離さない。一瞬の隙が相手を詰めさせる動機になる。
「凄く、痛いのだが…」
「…我慢してくれ」
彼女の目頭にうっすらと涙が滲んでいた。とても可愛いと思うのは不謹慎なのだろうが、可愛いと思えてしまうから仕方ない。
彼女の腕が元の向きになる。しかし、折れていた腕の周りがどす黒い腫れが現れている。素人の治癒魔法ではここまでが限界か、と結論づけて当吾は彼女の腕に昨日の夜自分が巻いていた包帯を巻いていく。いろんな文字が書かれた一種の魔法具。当吾自身の治療に使われて魔力を失っているが、逆にここに魔力を送ってやればまた動くはずだ。
『癒せ』
短い言。当吾は自分の中の力が内から外へ流れだし、彼女の腕に流れていくのを確認し、包帯の文字が光りだしたことで自分の考えが間違ってなかったと安堵した。
「…助かった、トーゴ」
「当分動かせるとはおもえないけどな」
「言っただろう。ちぎれていないだけましだと。流石に放っておいたら動いてる間に千切れるとひやひやしたさ」
彼女の痛みは流石に和らいだ。血色はさっきよりいい。
そしてここから本題だ。
「時間は俺が稼ぐさ。怪我が軽いほうが戦う。ここは俺の番だ」
アイリンシアの金色の目がこちらを凝視している。獅子熊もお構いなしだ。
「正気か、トーゴ」
隙ありと見て獅子熊は駆け始める。森は我が庭と言わんばかりの加速力だ。
「正気だよ」
獅子熊はまだ遠い。当吾は無くした剣と同じものを創製魔法で創り上げる。それを両手でしっかり握った。それだけで獅子熊は警戒して静止する。
「好きな女の前では強がらせてくれよ」
柄にもない台詞だったが、紛れもない本音。その一言にアイリンシアは少し頬を赤らめた。それだけでしてやったりと当吾はほくそ笑んだ。
「早く行ってくれ。恥ずかしさで先に死にそうだ」
「そういう事を言う奴は早死するが、君の場合は私のおまじないがあるからな。まあ、短い間なら大丈夫だろうさ」
おまじないと言ってもただの接吻だったのだが、それを思い出すだけで顔が上気する。全くもって今が絶体絶命の危機とは思えない。
そう、思えないのだ。後ろに彼女がいるから。逃げられない。逃げてはいけない。
怪我をさせた負い目もあるが、ここで逃げると先に進めない。進路でも、人生の先でも、ここは避けては通れない道なのだ。
「…ではお言葉に甘えて私は叔父上を探してこよう。思ったよりも飛ばされてしまったからな。まあ、たどり着くにはあいつの後ろを通らなければならないのだが」
じりじりと茶色の毛皮の巨体が近づいてくる。臨戦態勢は崩さない。同胞がやられたことで警戒が大きいのか、それともアイリンシアに対して警戒しているのか。とりあえず、当吾は警戒されていないだろう。
「では、行くぞ」
「おう」
彼女が駆け出す。一歩一歩が力強く、先程の腕の痛みもどこかへと飛んでいってしまったかのように軽やかだった。
獅子熊は最も戦闘力のある彼女に気が向く。当然といえば当然なのだが、釈然としない感情が当吾自身にあるのも事実だが、今は考えても仕方のないことである。獅子熊の爪が彼女の進路上を塞ぐ、本来ならば大きく回りこむか、その腕を掻い潜っていくしかない。しかし、彼女の走りは何もかわらない。
獅子熊の意識は完全にアイリンシアに向いていた。その瞬間、当吾は手にある剣を両手で握り直し、彼女の後ろから飛び出した。狙うのは、肩。
不意を突かれた獣はそのままその切っ先を受け入れた。だが、その肉質のせいか深く刺さらなかった。
獅子熊が苦しげな声を上げ怯む。その隙を予測していたかのようにアイリンシアは速度を落とさず走りぬいて行く。一瞬だけ心配そうな顔でこちらを向いたが、そこは笑顔で返す。精一杯の強がりだったが、上手くいったようだ。
獣の意識が金髪から黒髪に向かう。
強いと感じた人間から、傷をつけた人間に。
野生の殺気に心臓を掴まれた気になるがその反面、当吾の心中は冷静だった。
「即席で創った剣でもお前の硬そうな毛皮が斬れたな。つまり、俺はやろうと思えばお前を殺せるという事だ」
先に赤い血が滴る剣を構える。
「かかって来い、熊野郎。煮て食ってやる」
この話から戦闘が続きます。戦闘描写は矛盾も多いかもしれませんが、その時はご指摘のお願いします。
お気に入りにしてくれた方々、感謝感涙でございます。感想、意見はいつでも受け付けておりますので遠慮無くお願いします。