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35話 世界が滅びると皆に知らせる

3年後、この星は壊滅することを、世界の人々に知らせましょう。


この世界は、東西に大きな大陸が2つあって、それぞれに大国とそれに付随する小国が集まっています。全部で250か国。西の大国は、国民に選出された者が政をします。東の国はエリートから選出されたものが皇帝となります。


愚者の集まりか、エリートの集まりか。どちらが適正なのでしょうか? 


ララは、モモコを10人作って、各国の代表に出向かせました。


「ナナミ・サクラ様が、8月10日正午に招集をかけておられます。出席ください」


各国の代表の反応は、「ナナミ・サクラって、この星の神様では。それにここ数年、政財界の要人が突如なくなっているのは、神の雷ではないか?」と恐怖を口にする者もいます。今までは秘密裏にスポットで処断してきましたが、神の存在と壊滅の情報を公にすることにしました。


8月10日正午。

各国の代表の目の前に、ディスプレイが浮かび、そこからメッセージが送られた。もちろん、一般人のテレビやスマホなど通信機にも、その様子が流されました。


「わたしは、ゴラン王国のララ・ゴランです。この星の神様であらせられるナナミ・サクラ様の代理です。皆さんが起こす戦争で、この星の人々は3年後には壊滅します。以後『壊滅まであと何日』と伝えますので、今からでも遅くはないので、チャンスを生かしてください」




「国民の皆さん。現在調査中であります。冷静にいつものとおり生活をお願いします」と西の国。


「問題ない。現状を維持したくば騒ぐな!」と東の国。


一方、東西の大国は、ララ・ゴランが居ると思われるゴラン王国を静かに包囲しました。なぜにララ・ゴランなのでしょうか? それは、ナナミ・サクラとの接点がララ・ゴランではないかと。ひょっとしたらララ・ゴランがナナミ・サクラを騙っているのではと邪推しているのでした。もっとも、あの空の向こうに停泊する黒い星からの侵略者ではないか? など。


哨戒機を飛ばしたり、衛星で注視するなど、情報を必死に探しています。

ララ・ゴランと対話を求めるためなのか、或いは抹殺するためでしょうか。


しかし、3か月経っても何の情報も得られなかったようです。

そして、ララ・ゴランから2回目の連絡がありました。壊滅迄、あと2年と1カ月だと。

世界の人々は、カウントダウンが始まったことで、壊滅への現実味を認識してきたようです。

各地で、反戦デモが発生しております。


そうそう、神様を騙る不届きものも出てきましたよ。彼岸に行こうではないかと言って、船に乗ってむやみに旅立つ輩も出てきました。


神ヤシロに参拝する人が増えてきて、サクラは大喜びです?  いや、喜んではいかんよ。

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