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21話 冬葉原でお買い物

再び、移民星『アスナロ』の要人たちが、やってきました。ホーソン星のある都市の、ある街角。


「みんなー、離れるんじゃないよ! 」


ララ・ゴランと8人の子供たち。そう移住検討会のメンバーです。

前回はタロウィンというお祭りに交じって、アスナロのメンバーも目立つことなく堪能しました。が、ここ冬葉原は年中、仮装した人たちが歩いています。今回も交じって見学します。



私ララ・ゴランは、地上で有名な、おとぎ話『鬼退治』に出てくる鬼を擬人化して憑代を作りました。宇宙標準型(まあホーソン人に合わせます)で、頭に小さな2本の角があります。瞳は縦長の猫目、口を開くとちょっと小さな牙が出てきます。角を隠せば、ホーソン人と変わりません。



カガク族はウサギ型の人種です。指は5本、親指の腹と他の4本の腹は平行になっています。物が掴みやすい形です。手の甲には白い毛が密集していますし、腕や足も白い毛が密集していますが、服が接する身体の部分は、毛は薄くなっています。さて、足ですが、これは短い。鏡で見ると、きっと2:3:2でしょうか? 耳を入れると耳2:頭2:胴3:足2だね。それに太鼓腹です。まったく、スマートな身体じゃないですね。


サナダ族はタヌキ型の人種です。サラン族はキツネに、タンク族はヒツジに、クック族はオオカミに似ています。決してタヌキが人に進化したのではありません。一応断っておきます。




冬葉原の大きな道の両脇は、いろいろなビルが立ち並び、電気屋さんが多いです。電子文明が集約された町、それが冬葉原だそうです。移動型の通信機器スマホ、パソコン、炊飯器、ミュージックプレイヤー、映像表示器、通信機器などなど。



「ララ様、いくつか欲しいものがあるのですが、手に入れることができますか?  」


「そうね。折角だから調査用にいくつか買いましょう 」


この星の電子文明の最先端技術が濃縮されているとみられる、スマホを手に取ってみました。なかなか面白そうです。持ち帰って分析してみましょう。パソコンも面白そうです。



「まあ、かわいい。抱っこさせてくれませんか?  」


店の中で、店員が私たちに迫ってきました。他の客も巻き込んで、可愛い、触っても、抱っこしても良いかと、私たちを取り囲んだのです。


「ねえ、これどこに売っているか教えて?  私の妹に着せたい 」


わいわい、がやがやと迫ってくる人々を掻い潜って、私たちは物色しました。



「ララ様、これは仮想世界への始まりですね。ここまで進んでいるとは、ちょっと魔素文明への切り替えは大変そうですね」、バーチャルリアリティーという、デモがあったので、皆で見ました。


ララは、メンバーが手にしたものを、カードで支払いました。お金はね、先に斥候が探索して情報を得ています。その時に金塊を売って通貨を得たり、カード決済システムや市民台帳システムなどへは、ハッキングして登録しています。ズルはいけませんよ。最小限にしましょう。


金1グラムが1万円ということなので、100グラムを出して換金しております。これは、未知の世界で通貨が必要な時に有効な手段です。物々交換は金であることや、薬、布、鉄などなどがあります。

メンバーが手にした“買いたい物”は100万円内の買い物になりました。

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