16話 龍人が守っている神ヤシロ
今日は、神ヤシロと言うところを訪れることにしました。
メンバーは、いつもの移民星の調査団です。
宰相のペドロ・カガク、A地区の大統領ユーリ・サナダ、B地区の大統領マリア・サラン、C地区の大統領ガラム・タンク、第一副総裁のカトリーヌ・ゴラン、第2副総裁のルーカス・ゴラン、船長のジョブズ・クック、そして、ララ・ゴランの8人は子供の憑代に収まっています。お父さん役のカルロス・ゴラン、お母さん役にファティマ・ゴランです。メンバーはいつもの子供たちと父母の10人です。
神ヤシロの広場に、直接飛空艇を下すことはやめました。
神様に失礼ですからね。参道の手前に降りて、ちゃんと鳥居を潜ります。
これも、事前にホーソン星の神ヤシロについて調査した行動です。
鳥居を潜って、幅20メートルほどの参道を500メートルほど歩くと、拝殿の前にたどり着きました。参道に沿って、霊脈は感じられるものの細くて弱いものでした。
「「「えぇ! あれは何? ? 」」」
拝殿に群がっているのは悪霊の類でしょうか? 妖精ではありません。
驚愕して見つめていると、横から声がかかりました。
「お参りありがとうございます。皆さんはあれが見えるのですね? 」
「いや、あれは確かに魑魅魍魎の類ですね? 」
「さようです。参拝者の皆さんが、いろいろなお願いをしてゆきます。その結果があれです。欲の化身です」
上が白で下が赤のスカートのような衣装の少女が答えた。この星では、神様に仕えている巫女さんと呼ばれる人らしい。
で、彼女に寄り添うように緑色の人型が見えます。
「私はイロリと申します。あなた方はこの星の人ではありませんね? うさぎさん? 、たぬきさん? 、きつねさん? 、? ? ? 」
「「あぁぁ!。魔法が効いていないやー・・・」」とたぬきさん? が大声で叫んだ。
「失礼しました。確かに我々は、安住の地を求めて宇宙を彷徨っているものです」とララ。
「それで、イロリさんは、あれをどうされるのですか? 直接、人には害はないようですが、霊脈をただ食いしているようですね」
イロリは、近くにある龍口から柄杓で水を受け取り、サーッとばらまきながら、祝詞を唱えたのです。
『祓へ給ひ 清め給へ、祓へ給ひ 清め給へー』
そうすると、霊脈に群がっていた魍魎が浄化されてゆきます。それを繰り返すことによって、見える範囲の魑魅魍魎はいなくなりました。
「このようにして、毎日浄化しております。これができるのは、私と神主のみです」
「それでは、折角の折ですので、我々もやってみましょう」とララが受けました。
『遍く光の雨を降らせ、かの者たちを浄化せよ。ホーリーレイン』
ララが両手を上げて唱えると、七色の光が神殿に降り注ぎ、魑魅魍魎が消失しました。
「「なんと!!」」
イロリと神主が驚いています。
「もし遅れました、私ララ・ゴランと申します。移民星の団長をやっております。今日は移民先にこの星を選んで良いかの調査に参っております。順次右から自己紹介をお願いしますね」
私たちは、この星の生物に準えて、表現しました。
「ウサギに似ている、ペドロ・カガクです」
「ララ・ゴランと同じく妖精に似ている、カトリーヌ・ゴラン、ルーカス・ゴラン、カルロス・ゴラン、ファティマ・ゴランです」
「たぬきに似ている、ユーリ・サナダです」
「狐に似ている、リア・サランです」
「虎に似ている、ガラム・タンクです」
「オオカミに似ている、ジョブズ・クックです」
「何やら騒がしいと思いやってきました。神主のヤヨイと申します。重ねてよろしくお願いします」
変な紹介が出尽くしました。
神主のヤヨイも緑色の人型が寄り添っています。周りにいる参拝者たちには、そのようなものは見えません。
妖精の類なのかな?




