14話 座敷童ミヨと話をしました
アマチ家は、入り口を入ると左側にリビング兼食堂、キッチンがその奥に繋がっています。廊下を進むと、右手の襖を開けると、20平方メートルほどの部屋があって、一角に絵が飾ってありました。
その前に、少女が座っています。
(あれ!、紹介がなかった家族? )
「あなた!だれ? 」
と、和服姿の子供が、私に聞いてきました。黒髪をおかっぱにして、青を基調にした和服をまとった6歳ぐらいの少女です。
「わたしは、ララ・ゴラン。このホーソン星の外から来た高精神体です」
「すみません。失礼いたしました。私はこの家に住むミヨと言います。どのような御用でいらしたのでしょうか? 」
「私は、2000万人の移民星の責任者で、この星に移民を下ろそうかと思って調査に参っています」
「そうですか。私たちも2万年前に、外の星域から移民してきた末裔なのです。残念ながらと言いますか、この星の人たちには見えないため、こうやって、密かに暮らしているのです」
「この家の人たちは、あなたを知っているの? 」
「ええ、一番年下のサナエ様とは、小さいときに一緒に遊んだこともあります」
彼女らはレベル8の精神体で、物質との関わりを極限に少なくしたために、可視光にもわずかに反応する程度だそうです。だから、ホーソン星の人種は可視光以外を見る機能がないので、彼女らを認識できないと。ただ、サナエのように、たまに見ることができる人がいるそうです。
西国の首都から東へ1000キロメートルほど離れたところにネクスト町があります。農村と漁業が主体の町で人口は50万人です。アマチ家は、その郊外で漁業半分、農業半分の仕事をしています。まあ、ほどほどの大きさの町で近くに高速道路や、鉄道、空港もあります。
町の中心街にはビルが立ち並び、市場には多くの人が行き来しているのが見えます。今日は、ミドリ母さんとサナエの3人で、私の服や日常品を揃えるためにやってきました。一応、移民星の中から、町の様子を下調べしているので、キョロキョロせずに、何とかミドリ母さんとサナエの後ろを付いて行けました。
洋装店で服を3着ほど、靴、歯ブラシ、カップ、枕などなど。荷物持ちにヤクゾウが呼び出されました。
育ち盛りのヤクゾウは、昼ごはんを餌に釣られたようです。
で、通りすがりの人の中に、明らかにアマチ家の人とは違った人種が混ざっていました。パチパチッと画像にして移民星に送ると、答えが返ってきました。
やはり、異星人でしたね。まあ、それを言うならば私もそうなのですが。
あれは、一角星人といって、確かM02389星が母星だったようです。今は宇宙収縮の犠牲になり、消滅しています。後ほど、接触してみましょう。




