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1話 移住できそうな星を見つけた

私は、ララ・ゴラン。

私が率いる移民星は、惑星イベリスを旅立って早1500年が経ちます。

ゆく先々で、救助を求める人たちを集めながら、いつしか大きな移民星になりました。

そして、今日も、宇宙のかなたを覗いて、救援と移住可能な星を探しています。


「ララ様、進行方向から5度右の奥に青い星が見えます。解析の結果、移民可能と思われます。距離は約32万光年ですね」



その星は青くてみずみずしい惑星です。

大きな大陸が2つと、その間にちょっと小さな陸があります。左の大きな大陸は、経緯方向に5000キロメートル、赤道を中心に緯度方向に8000キロメートルほどあります。右側の大陸も同様です。いずれも緑豊かな大地のようです。そして、間に挟まれた小さな陸は、ほとんどが土色で緑の部分がわずかに見える程度です。


ララは、船長のジョブズ・クックに調査を指示しました。


「ジョブズさん。パラレルワールド管理局に、あの星のことを問い合わせてください」


「了解しました」


ジョブズは、惑星イベリスで仲間になった、犬族の若者? です。ハスキー犬のように精悍な顔立ちに、ガッチリした体格をしています。


翌日、ジョブズが私の執務室にやってきました。


「ララ様、あの星は訳あり物件として登録されております。理由は30年後に大量破壊兵器でほとんどの生物が消滅するそうです」


「そうですか。でもあの星は奇麗ですね。とても惹かれますね」


早速、移民星の主要メンバーに集まってもらって、検討会を開きました。左から、宰相のペドロ・カガク、A地区の大統領ユーリ・サナダ、B地区の大統領マリア・サラン、C地区の大統領ガラム・タンクの4人。右から、第一副総裁のカトリーヌ・ゴラン、第2副総裁のルーカス・ゴラン、船長のジョブズ・クック。


総裁は、私ララ・ゴランです。そして、彼らが、移住検討会の常設メンバーです。



「とにかく、行ってみましょう。その間に何か良い考えが浮かぶでしょう」ということになりました。


ララ・ゴランが率いる移民星『アスナロ』は、青い星へ進路を取りました。ワープを繰り返して、およそ20年ほどかかりそうです。


移民星は、直径3000キロメートルほどで、外側はシェーロで覆われています。真っ黒なので可視できません。内部に太陽があって、陸地と海もあります。3つの大きな大陸があって、総人口は約2000万人です。


 シェーロは、宇宙船の外側に利用される宇宙最強の外殻パーツです。

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