異世界ウグイスを調べよう。
前回のピヨ、喋れる事がもろバレしました。
ピヨは転生者で有る事やウグイスに転生した理由は分からない事等、自身の身の上を状況が状況なので非常に手っ取り早く大雑把に説明した。
ティナルーは余り不思議がらず「ふむふむ」と言った様相で納得していたが数秒瞼をソッと閉じた後、再びピヨに向き直ってこう問いた。
「ウグイスになんか出来るのか?」
〜至極全うな質問である!〜
ピヨは自身に使い方は分からないがサポート全振りで魔法が使えると言われた事を思い出した。
「支援魔法が使えるって言われました。」
「支援魔法…魔法付与とかかな……?」
「魔法付与?何です??それ」
「読んで字の如く、手で持った物に魔法を付けるんだ。
物理的かつ一文字の単語での表現が可能な魔法を術者の魔力の許す範囲で引っ付けれる。
私達は使った事も無いし、付けてもらった事も無いからどれ位強いのかは検討付かんが、結構色んなパーティで採用されてるらしいな」
「へぇ…どうやって付けるんです?」
「両手…アンタの場合両羽か、で物を持って一言言うだけ。例えば「炎」とか、「水」見たいな感じで」
「なるほど」
ゴブリン達の声の響く中、一通り説明が終了した辺りで漸くノユキが冷静さを取り戻してきた。
それを見たティナルーはノユキに対して「また困惑するかも知れないけど」と前置きして一気に説明しだした。
「良いか?ノユキ。早口かつ一気に説明するからよく聞いとけ。
ピヨは転生者だ。ここの言語は何となく理解して話せるらしい。何故ウグイスなのかは本人も知らん。サポートに徹する魔法を転生時に使える様になったしいが何を使えるのかは本人も知らん。」
ノユキは大きく目を見開いてティナルーに向き直った。
「…って…え?…というと……どっかの世界から転生してきた現ウグイスが魔法を使えて、そのウグイスをティナルーが私達のパーティーに入れたのが今の状況って言いたいの……??」
「そう」
「…私の持論では冒険者は多かれ少なかれ、遅かれ早かれ過酷さに気が狂うと信じてる。そして私は毎日「気が狂うのは今日じゃない」と信じてきた…。」
「ノユキ?」
「全然普通に今日気ぃ狂いそうなんだけど。」
「落ち着け。狂うな。
狂ってもランチはピヨじゃ無いと言う事だけ覚えとけ。」
(ピヨ:えぇ…?)
錯乱するノユキをティナルーが宥めていた時。
ゴシャア!
ー扉を塞いでいた岩が大ダメージを受けている!!ー
ピヨ君、焦る。
「ちょ!ちょっとティナルーさん!?ノユキさん!?何かまずい感じになってますけど!!??」
ピヨが発話するのをノユキは思いっきり直視してしまった。
そして暫しの沈黙の後、ティナルーに向かって。
「なるほど、そういった感じか。分かった。」
「え?」
「こんなしっかり喋られたら認識するしか無いよね。」
「ノユキ先輩?脳の神経全部ブチ切れました?」
「ピヨ君。もう一声なんか喋って見せろ。」
困惑するピヨであったが取り敢えず喋る事にした。
「え、あぁ。はい。」
ーほぼほぼ吃ってるだけであるー
「これだけハッキリ聞こえてるんだ。私にしか聞こえてない、見えないなら間違いなく私の気が狂ってる事になる。でもティナルーも聞こえてるんだ。二人とも気が狂ってるなんて事は無い筈。」
「はぁ…。」
「もう大丈夫。吹っ切れた。」
ー吹っ切れた!ー
「さぁ、ティナルー、ピヨ君行こうか。」
整然と立ち上がり弓矢を構えだすノユキにティナルーは
(言葉で説明したら困惑して、実物見たら納得吹っ切れるって…コイツは頭じゃあなく間違いなく感覚が狂ってやがる)
と思い、
ピヨ君は
(命拾いした…。)
としみじみ思いつつノユキに付いていくのであった。
戦闘書きたかったけど面倒くさいので次回にしまーす。