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東京陥落(プロットその2)  作者: 東京陥落(プロットその2)
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警察機動隊壊滅する。首相敵前逃亡

大宝寺の狂気がついに爆発、警察機動隊を戦車で踏み潰し、東京への進路をとる。市民運動家上がりの首相は狼狽してどこかへ、逃げてしまう。

大宝寺は選挙資金確保のため、国内の指定暴力団の麻薬販売網を乗っ取り、それを原資として参議院議員選挙を戦っていた。今度はそれを資金源として中国人民解放軍将校に賄賂を渡して人民解放軍の保有する105㎜砲弾を約三百発、機関銃と数万発の機関銃弾、さらに政情不安なアラブ各国のテロ組織から歩兵用の自動小銃数百丁、機関銃五十丁に対戦車擲弾発射器(RPG)二十器と対人用対戦車用弾薬合わせて五百発を入手、さらにムスリム州が崩壊して失業、社会復帰のできない元戦闘員を傘下に入れ、旧知の民間軍事会社社員も仲間に入れるなど着々と決起の準備を進めた。不透明な資金の流れと不穏な動きをする大宝寺に対し、大日本回天党幹部はこのまま大宝寺の出所不明の資金を放置していたのでは政党としての政治生命が終わると考え、東京都内の党本部で大宝寺を詰問して全責任をとって党首の座を降りるように要請するが全ては遅かった。大宝寺は懐から取り出した短機関銃で党幹部とその場にいた事務員を射殺し、狂信的な主権在民党支持者による犯行として警察署に通報した。現場の状況から大宝寺の犯行を疑った現場検証の警察官は大宝寺に任意同行を求めるが大宝寺はそれを拒否、その場で短機関銃を乱射して警察官数名を射殺、そのまま大宝寺はどこかへと逃走する。そしてついに大宝寺の指示によるクーデター計画が始動した。陸上自衛隊駒門駐屯地の機甲教導連隊から七四式戦車と一六式機動戦闘車合わせて十四両を強奪、駒門工業団地の廃工場で武器弾薬の積載と増加装甲を施した部隊と逃亡していた大宝寺が合流、国道246号線から東京目掛けて進撃を開始した。自衛隊によるクーデターを信じて疑わない首相は自衛隊の出動禁止命令を出して部隊としての行動を禁止、さらに総務大臣と国家公安委員長に指示して関東地方全都県の基地、駐屯地の全幹部自衛官の取り調べを命じた。クーデター部隊の行動を単なる示威行動と判断した警察官僚出身の総務大臣は富士教導団の対戦車部隊と警察機動隊で対処できると考え、全く偽装をしない状態で対戦車部隊を配備、さらに命令系統を理解していない首相は警視総監の頭越しに機動隊の狙撃手に不穏な動きをした場合には対戦車部隊の指揮官を射殺せよと命令した。しかし総務大臣の予想に反しクーデター部隊は多数の砲弾と機関銃等の弾薬を保有していた。行進する先頭戦車の砲塔上に機関銃が据え付けられているのを確認した総務大臣は大至急で機動隊の後退と無警告での対戦車ミサイル攻撃を現場に指示しようとしたが、首相の独断で乱発された命令などによる混乱で指示は現場に届かなかった。部隊を阻止するために道路上に配置されていた機動隊は戦車砲の連続射撃と機関銃の掃射で蹴散らされ、三人の機動隊長を含む警部以上の機動隊員は全員殉職、指揮系統は崩壊して五割以上の機動隊員が死傷した。しかも命令伝達のミスにより、対戦車部隊の指揮官や小隊陸曹が機動隊狙撃手に射殺されてこちらも指揮系統が崩壊、有効な対戦車攻撃を行うことができないままクーデター部隊の射撃と戦車の突撃による蹂躙で発射器や誘導装置を破壊されてしまう。警察の阻止線を突破した大宝寺はテレビ中継車を威嚇射撃で停車させ、現場視察と称して督戦に来ていた財務大臣と取り巻きの一年生議員を全国放送で公開銃殺にした。そして革新系左派国会議員、及び左派系文化人の全員粛清をテレビを通じて日本全国に放送させた。戦車の上に立つ大宝寺の姿を確認した警視庁の佐々木警備局長付は大宝寺によるクーデターと確信、自衛隊の防衛出動命令を出させるべく官邸に首相の説得に向かう。しかし首相はまたも防衛大臣の頭越しに木更津のヘリコプターを国会議事堂に呼び寄せ、他の革新系議員とともに東京を脱出してどこかの地方都市に向けて逃亡してしまった後だった。命令権者にして最高指揮官たる首相が自衛隊幹部拘束、取り調べ命令を出したまま我先に敵前逃亡してしまったために自衛隊はその動きを完全に封じられてしまった。

大宝寺のクーデターはどうなるのか?自衛隊は?首相は?これからの展開をお待ち下さい。

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