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生きるまえに死のうか。  作者: ここ嬢
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生きることは望むこと。

生きる。死ぬ。哲学的なことはわからないけれど、私なりに考えてみました。普段はあまり意識しないけど、何か辛い時があって「死にたい。」「消えたい。」て思うときがあります。だから「生きる」ってなんだろうって思いました。

物語に交えて書いてみましたが、初めてなので拙いところがあるかもしれません。

皆さんに読んでいただけたら嬉しいです。感想もぜひお待ちしてます。

「みんな死ねばいいのに」


心の中で呟く。それからため息をつき窓の外を眺めた。今日も変わらない青い空と照りつける太陽が憎らしい。夏は好きだった。


夏休みはもう一ヶ月前だ。私が生まれた場所を離れて二ヶ月。小さな国からやって来た私は、大きな国の大きな都市に越して来た。


私はもちろん嫌だったけれど、(あの人たち)には逆らえないでしょう?


学校では夏休み明けの転校生として多少興味を持たれたけど、それも束の間。今はもう平凡な日常の一部。いや、一部にもなってないのかもしれない。


はっきり言って馴染めていないのだ。クラスの女子は何事もなかったかのように自分たちの「友達ごっこ」をやってるだけ。そこに私の入る隙はない。男子ってこんなに乱暴だったっけ。私の居た世界はどうやら小さすぎたようだ。


勉強も楽しくはない。趣味も特技もない、大きな世界に出てようやく私が空っぽだって気づけた。


兎に角、独りはつまらない。つまらない、だけ。


「消えたい」でも死にたくはないのよ。ぱっと存在が宙に消えないかな。こんな私はもういらないからさ。


叶わない願いを望めば望むほど、ただ空しく(からっぽ)なるだけなのにね。


窓の外は相変わらず眩しい。夏が好きだった。



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