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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

猫人騎士団団長ミヤコマル君と犬人特攻隊隊長エリーさん

作者: AK

この話はわたしのオリジナルキャラクターをつかって作ったものです。

勝手に許可なくキャラクターを使うことは許しません。

見つけた場合は容赦しません

尚短編小説なので続きは書きません

 騎士団とは人をまもり、国を守る盾である。僕は猫人騎士団団長«ネコビトキシダンチョウ»ミヤコマルという。

そして、他国を支配し、金を好み、領地を広める役割をもつのは特攻隊である。僕の目の前にいるのは

犬人特攻隊隊長«イヌビトトッコウタイタイチョウ»エリー・ウルフである。

何故一緒にいるのかというと、ちょっとした訳がある。


________________________________________________


 少し時間が遡る。

我々は正直あまり仲が良くない。猫達は真面目に訓練や事務仕事をやっているのに対し、犬達は仕事をやらず、遊んでばかりいたのだ。

そこに一人の猫が犬たちに注意をしに行ったのだ。帰ってきたときにはボコボコだったのだ。


「団長!何とかしてください!あいつら何でもかんでも暴力で解決しようとしますよ!特攻隊隊長に抗議してきてもらえませんか?」


と部下に言われてしまったのだ。

しょうがなく抗議しにいったのである。


________________________________________________


 話を聞くとエリーは申し訳なさそうに頭を下げた。


「私の部下が失礼をした。詫び申し上げる。だが、お前たちだけが被害を受けているわけじゃないんだけど?」


え?と僕が返すと彼女から話してくれた。


「聞いてないか?私の部下も怪我をしているんだよ。全治二か月、かなりの重症。しかも複数。あんたらの被害よりこっちの方が被害うけてんだよ。むしろこっちが被害者だ」

「な!?そ、それは本当のことか!?」


 本当だとエリーがいうと僕は急いで部下のところへ走った。

エリーもついてきた。


「ミヤコマル君、もーすこし話を聞くべきだったねえ?」

「本当に申し訳ない。僕はまだ未熟だな。だが、あなたたちが仕事をしないのも一理あるだろう?」

「その意見貫き通すつもり?」


エリーが僕の前にいきなり立った。

ぶつかりそうになったので僕は歩くのをやめた。


________________________________________________


 そして冒頭に戻る

エリーが口を開いた。


「確かに犬達はあんたらがやっているような仕事はしないよ。何故なら犬たちは皆不器用なんだ。単純なんだよ。そりゃ戦となれば敵となるものなら戦って金とかを奪うよ。仕事だからね。あんたの給料も全部私たち犬人特攻隊みんなで取ってきたものだ。」


頭は良くないと思っていた彼女からこんな話が聞けるとは。

僕はそんなことを思いながらもエリーの話を聞いていた。


「私たちが馬鹿とでも思ってた?確かに馬鹿アホはたくさんいるけど考えてることはちゃんと考えてはいるんだよ。」

「・・・・・・・・・」


すぐに分かった。この人は強い。武人としてちゃんとじぶんの考えがあるんだと。


「僕は、騙されたのか・・・?部下に?」

「君はまだまだ未熟だよ。でもこれから学んでいけば良い。」


じゃあ行こうかという彼女にぼくは部下に説教をしなきゃなと思いながらついていった。

僕は今まで何を考えて行動していたのだろうか。

きっと国のことしか考えてなかっただろう。

部下への配慮もなにも思っていなかったな。

まだまだ騎士団団長としての自覚が足りてないな・・・。

まさか対立している相手に諭されるとは思いにもよらなかった・・・・・。

僕は部下のいる部屋のドアノブを握った。


________________________________________________


 部下に説教をした後、ぼくはエリーを食事に誘った。もちろん僕のおごりだ。

因みに僕が注文をしたのは”バターで炒めたサラダ”と”魚のスパイス付厚焼”だ。

エリーが注文をしたのは”A級ステーキ”と”スペシャルパフェ”だ。


「今日は本当に済まなかった」

「もう良いよ。ちゃんと説教してたでしょ?」

「まあ、それにしても貴女はよく食べるのだな」


そう、ものすごい勢いで食べているのだ。頼んだ”A級ステーキ”は500gのはずなのに食べ始めから約五分くらいで完食しているのだ。

ぼくはまだサラダしか食べていないのに。パフェは後でたべるそうだ。

それにまた注文しようとしているのだ。今度は1KgA級ステーキをだ。

まあ、お金の余裕ならあるんだが。

まるでブラックホールみたいだ。


「私ね、お姉ちゃんを探しているんだよ」

「?それは何故?」


エリーは食べながら話してくれた。というか食べ終わってから話してくれ・・・。

 姉の名前は”ベル”というらしく、一年前から行方不明になっているそうだ。一か月いないなら大丈夫だそうだが、そうじゃないらしい。

しかも姉が残した言葉が「ちょっくらキャロット王国にいってくるわ(^_^)/~」で。

キャロット王国とは、我々ミート共和国と対立している国だ。

草食人が住んでいて、政治力や軍事力はこちらがやや劣っている。


「お姉ちゃんの実力なら特攻隊隊長にもなれたし、騎士団長にもなれたよ。きっと」

「それ程の実力者なのか?貴女の姉は」

「そうだよ。私と君二人で戦っても一瞬で負けちゃうね!」

「だが、今のキャロットは何かおかしい。そんな時に行方不明では君も心配ではないのか?」 

「もちろん心配だよ」


エリーは真剣な顔で僕に頼んできた。


「お願い。お姉ちゃんを探して!どんな手を使ってもいい。何でもしてあげるから!」

「良いがどうして急に?」

「・・恋人がいるの」


衝撃だった。何故恋人が関係あるのだろうか。


「その彼氏さんね、一人でお姉ちゃんを探してるの。騎士団にも特攻隊にも所属してないから自由に探しているんだけど、狼だからキャロットには探しに行けないの」

「だから体の小さい僕ら猫に・・・?」

「肉食人は絶対に入れないけど、あなたたちなら多少の草はたべるでしょ?」

「わかった。なら条件を出そう」


僕は今までずっと考えてきたことを話した。

二つのグループが協力できる切っ掛けになるかもしれないから。


「猫人騎士団と犬人特攻隊で協力しあうこと、それともうひとつ」

「もうひとつって・・・・?」

「エリー、僕とバディを組まないか?」


これは僕の考えてたことだ。

 特攻隊は攻撃、騎士団は防御。それぞれ反対の役割を持っている。一緒に動けば特攻組は騎士に守られあまり傷を受けることはない。

二つを半分に別け、騎士団は少なくはなるが代わりに特攻隊が加わり、他国から攻撃を受けても守ることもできるし、反撃も出来る。

それに特攻隊の犬人たちは武器は使わず肉弾戦や格闘戦で戦うことが多いので、盾を使わない。それでは直にダメージを受けてしまう。

だから何人かで編成をし、チームを作り、国を守る。

そしてまったくの正反対の僕とエリーでバディを組めば皆の意識が高まるかもしれない。

以上が僕が考えていたことだ。


「・・良いよ。その条件」

「よし、交渉成立だ。」

「あ、もうちょいおかわりしてもいい?まだまだお腹すいててさ・・」

「本当によくたべるなあ!」


 君の胃袋はブラックホールか!!

心の中でひっそり突っ込んだ。

で、エリーが頼んだのは”ジャンボスーパーストロベリーチョコバナナラズベリーバニラミントパフェ”だ。


「名前長いよ!!」

「うん、長いね」


先ほど頼んだ”スペシャルパフェ”はもう食べてしまったようで。

彼女はまだまだ食べ足りないと笑っていた。

夜の月の光が僕らを照らしていた。



























雨が降っている。

血の水溜りの中でウサギの少女は泣いていた。

友だった狼犬が自分のせいで処刑されたのだ。

少女は片耳を無くし血まみれになっていた。

「ねえねえ・・・ねえねえ・・・・・・!!」

狼犬だったものはなにも答えない。彼女は少女の良き友だった。

嘘だらけの王宮で唯一真のことを言っていたのは彼女だけだったのだ。

そんな彼女は国の広場で見せしめに処刑された。

雨の中少女は彼女の名前を呼び続けた。

もう二度と目を開けないのも、声をかけることもできないのも知っていて。

少女は何度も何度も呼び続けた。

















その夜は雨がふり、月の明かりが見えず、絶望だけがその場を満たしていた。


「ベルねえ、ベルねぇ・・・・・・!!」


その名はエリー・ウルフが探している姉の名前だった。

大きな雨粒が少女の涙と共に流れていく。

雨が彼女たちの体温を奪っていく。












どうでしたか?

誰もが皆正直者ではありません。誰でも嘘はつきます。

私でも嘘はつきます。

補足

エリー・ウルフについて

シスコンです。姉のベルが居なくなってからストレスが溜まっていて、イライラしてました。少しミヤコマルに当たっていましたしね(笑)

犬人特攻隊隊長をちゃんと務められるか少し前まで自信がありませんでした。

前隊長がベルでしたから。

姉には劣るも隊の中では実力はトップです。

それに彼女は努力家です。女の子ですし、特攻隊に入るまでは非力でオシャレを好んでいました。

そんな彼女を強くしたのはやはり姉です。

でも食欲はこの時から人一倍ありました。まさに花より団子。

色気より食欲です。

ミヤコマル

まだまだ未熟です。

騎士団団長になったは親の七光りです。

本人は正直商人か軍師になりたかったと思います。じゃなきゃあんな事思いつきませんから。

年齢的には14歳くらいです。若いな・・・。

作者は高校一年ですw

猫ってマイペースですよね。きっと喋れたら人を欺くと思います。

犬達にはそのイメージが強すぎて未だに仲良く出来ない・・かんじです。

因みに兄弟等はいません。一人っ子です。

そろそろ逃げてないで真面目に騎士団団長として頑張ろうとしていると思います。

最後のウサギの少女について

彼女はキャロット王国の姫です。

ずっと嘘ばっかり聞かされて、生きる気力を無くしていました。

そのうち漫画などで描きたいので詳しくは言いませんがベルが少女の唯一の友でした。

少女に触れたことを知られたのでベルは国の広場で見せしめに処刑されました。

その時には少女の耳は片方なくなっていました。

次はがっつりファンタジーを書くつもりです。

普通に魔法とか出てきます。魔族も出てきます。

気長に待ってくれるとうれしいです

ご閲覧ありがとうございました!


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