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世界アリサティーラ カナルミ大陸イザール帝国の港街ラティーン
「とうちゃーく」
「ワン」
船旅が無事に終わり、カナルミ大陸に先程着いた
今後の予定はまず、ギルドに行ってカードが使えるか確認。そして、帝都に行く。菓子折りを二つ買って祖父母たちがいるらしいコードユールの森と沈黙の森の中にあるエルフの村に向かう。
「丁度帝都行きの護衛クエストあったらいいな」
◇◆◇◆
「おじさん、ギルドってどこにある?」
「おぉ、ギルドかい。ギルドはそこの右通路の曲がり角から3つ目の曲がり角を曲がってまた曲がり角を曲がってすぐさ。なんか今は野蛮なやつがいるって噂だから嬢ちゃん気いつけな。それとこれも持っていき!」
「おじさん、ありがとう」
おじさんからモモンの実の袋詰をもらって教えてもらった道のりを歩く。
「ニャー」(野蛮なやつがいるとはお気を付けください)
「そうだねー。あのおじさんいい情報くれたー」
「ワンワンッ」
「確かここの角を曲がって……っ」
「……っ」
曲がり角を曲がったら誰かとぶつかった。
「すまない」
「いや、こちらも不注意だった」
そう言ってぶつかった男性は立ち去った。
「ニャッ」(ご無事ですか?お嬢様)
「うん。なんともない。ギルドに行こっか」
「見ない格好のやつだったな」
◆◇◆◇
ギルド支部 海風の鳥
「こんにちは」
「……っ、こんにちは。なにかご用ですか」
「このカードってこっちでも使えるか?」
「こちらのカードですね。はい、ご利用できます」
「良かった」
男性とぶつかった後、ギルドはすぐ見つかり、受付けの人にカードの確認をした。驚いているのは私が声をかけるまで誰も気づかなかったからだ。私はぬらりひょんだからしかたない。
「あと、帝都行きの護衛のクエストないかな?」
「帝都行きですね。マルダット男爵の護衛依頼ありますが、他のパーティーの方と同行することになりますがよろしいですか?」
「いいよ」
「でしたら、明日の8時に門の前集合です」
「あんがと」
丁度よく護衛クエストがあってよかった。今日はこの街の観光をしよう。
「ニャーニャー」(千歳様、海の宿という宿がよろしいようで)
「情報収集ご苦労。観光の前に宿で部屋をとろう」
◇◆◇◆
宿 海の宿
チリーン
「いらっしゃいませ」
「部屋空いてるか?それとペットも大丈夫か?」
「お一人様とペットですね。はい大丈夫ですよ。ペット朝夕食付き一泊銅貨6枚、朝食付きは4枚です」
「ほい」
「こちらが部屋の鍵です。お客さん、変わった服装ですね。どこの出身ですか」
「ああ、東の大陸だ」
「東からですか」
鍵を受け取り、宿から出た。
「観光するか」
「ワンワン」
「ニャー」(私はマルダットとかいうやつの情報収集に行ってまいります)
「ああ、よろしく。三毛さん」
私は観光、三毛さんは情報収集と別行動することになった。
私とマメは魚を堪能したり、魔導具店やアクセサリーなどラティーンを満喫した。
とあるパーティー
「なあ、マルダット男爵の護衛が一人追加されたってよ」
「そうか」
「反応うっす」
「護衛はBランクが最低条件だ。そこそこ使えるだろう」
「まあな。なあ、そろそろあの女と解散しようぜ。あのくそアマ、キーキーうるさくてうざい、戦えないからジャマ、足手まといだ」
「そうだな。護衛依頼終了後にすぐ手続きしよう」
「おう!」