表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
多種族娘  作者: 暁のネコ
3/9

3

私は大陸を渡るため船に乗っています。


「ぬらりひょんは無線飲食たんたんが専売特許なのに」


船だと部屋なし食事なしで使えない。飲食店ではもちのろんで使うよ☆だって妖怪だもん☆

いい子は真似しちゃダメだよ。


「ニャ~」

「ワンワン」

「君たちもついて来ちゃったしね」


港で待ち伏せしていた猫又(猫に変化中)の三毛さんと子豆芝(仕付けたら奴良組の妖怪に吠えなくなった)のマメ、二匹をお供につれて船旅ナウ。


「海風が気持ちいー」

「ワン」


海風に当たっていると、甲板のほうが騒がしい。


「船旅のついてくるフラグか。……面倒くさいし誰かが倒すら」


フラグという名のクラーケン(多分、おそらく)が今まさにこの船を襲っています。


「クラーケンってタコなのイカなの?」


私は倒すことよりこの疑問が大事。

ウーと呻きながら考えているとジャマがはいる。


バッシャーン


クラーケンが倒されたらしく巨大な足が海に倒れた。その衝撃で大きな柱ができ、私たちに降り注ぐ。客やクルーたちはクラーケンが倒されて平和が戻りテンション急上昇。しかし、私は急下昇。


「フフフ、殺す」

「ニャーニャー」(私が殺ってまいります。ので、千歳様はマメと湯浴みをしてきてください。)

「そうだね。そうする。マメ」

「クウーン」


 ◆◇◆◇


「大浴場しかないってどうよ!」


一等室にしか個室のお風呂がなく、二等室の私はマメをつれて大浴場で入浴中。


「塩水でベタベタだ」

「ワンワン」


大浴場が貸し切り状態って気持ちいいけど、家のお風呂の方が大きいからなんも思わない。


「三毛さんまだかな」

「ワン」



三毛さん


「ありがとうございます」

「いえ、冒険者ですから」

「それでもありがとうございます。ここらはクラーケンの縄張りではないのです。海獣もでない穏やかな海域なので我々も油断していました」

「そうなのですか」

「ニー」

「紛れたのかお客様の飼い猫でしょうか?きっとこの猫も感謝しますよ」

「そうですか」


クラーケンを倒した冒険者が三毛を顔まで持ち上げた。

そして……


シャッシャッ


「イテー」

「お客様!」


猫爪で顔におもいっきりひっかいたのだった。


「ニャー」(やりましたよ‼千歳お嬢様‼)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ