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記憶とはその人が生きてきた証でありその人
地震を証明するのかも知れません…
そんな記憶というテーマを扱った作品です
ープロローグ記憶の欠片ー
今から始まる僕の物語をけれど
僕は語ることはできない…
何故なら僕には僕自身の記憶がない
覚えているのは、自分の名前である。
なぜ名前を覚えてるかって?
正確には最初から覚えていたわけではない
記憶を失い目が覚めてから
最初に手に入れた、
僕という人物を知る手がかりだったから
ー 午前八時 ー
その日はいつも人通りの多い
o市の交差点がいつも以上に
騒がしかったらしい…
o県o市とある交差点
通行人A 「人が倒れている!! 誰か救急車を呼んでくれ!!!」
通行人B 「今呼んだ! 怪我とかは?」
通行人A 「目立った傷はない息もしてる」
ーそれから数分後ー
救急車が来て搬送された
そして病院に着いて病室のベッドで
目が覚めるとそこには
医者であろう白衣を来た人がベッドの横にある椅子に腰をかけて座っていた
おおよそ20歳くらいであろうか?
眼鏡を掛けていてぱっと見
インテリ系の顔である。
心配そうに顔をのぞき込んでいる
僕が意識が回復した事を確認すると
その医者が話しかけてきた
医者 「お目覚めかな?
ゆっくり眠れたかい?身体には何の不調も無いみたいだし怪我もしてないみたい!
ところでさ君の両親に連絡を取りたいから
名前と家の電話番号教えてくれるかい?
妙な言い回し方だった所有物などで
大方判明するんじゃないのであろうか…
そう思いながら聞かれたことをを思い出そうとすると
…何かがおかしい…前まで覚えていたはずの
自分の事を思い出せない
まるで掃除機かなにかで吸い取られたように
部分的に記憶がない
というか…
それ以前に過去の記憶を思い出せない…
その事を医師に素直に伝えた
??? 「すいません、覚えていません…それどころか今までの記憶さえも…」
喋っている途中で少し悲しくなった…
自分の大切なもの無くした気がして
悲しい気持ちになったのかも知れない
すると医師は険しい顔をしてこう言った
医者 「記憶喪失みたいだね…でもね君の頭には頭を打ったような跡なんてないんだ…
」
と言うと深く考えて医者は考え込んだ
しばらくして医者はハッと何かを思い出し
1冊の本ととても綺麗な栞を渡して
こう言った
岸谷 「これで特に進展するかもわかんないけどさとりあずこれを君、君が倒れてた時に大事に 持っていた物らしい、記憶を取り戻すてがかりになるかも!!
えーとそれと僕の名前は岸谷鈴 だよ!
岸谷先生でいいから…後君の入院費だけど
君が思い出せないと探し用がないから僕がどうにかする!」
と僕の心の曇を晴らすかのようにとても
明るい笑顔だった、先生病室から出て
一人になったので
暇だったので…やる事もなかったので…
さっき貰った本と栞を調べてみることにした
本はどのページも空白なようだ…
栞にもなにも手がかりになるものはない、
考えるのやめて寝よう思い栞を本に挟み
机に置き眠ろうとした…その時1ページ目
が光り脳に鮮明な映像が、綺麗な女の人がいるこれは誰だろうか?赤ん坊を抱き抱え
赤ん坊に優しい笑顔で語りかけている
女の人 「これが私の大切な一人息子
これからは私の息子 天城悠 (あまぎゆう)
として沢山可愛がってあげる…」
映像は途切れたどうやら記憶は
途切れたようであの女の人は
母…なのかもしれない…本を見ると
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名前 天城悠 出生時刻1月11日
と浮き出てきた…
と……ここから僕の記憶を取り戻す話は
始まるのかも…
2ページ目に続く