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戦場に鳴り響く剣閃の音 魔法による破裂音 戦場の空を切り裂くような弓矢の音 戦場に漂う死臭 そして、城壁の前を覆う無数の魔物や人間の死体
そして、崩れた城壁の下敷きになった飛竜の死体、その下敷きになっているオークの死体が俺だ。
そう、俺は仲間を助ける為に矢を放ち仲間を助けたが、自分は、周りの弓兵が放った矢を受けて倒れた飛竜が頭上から降ってきたことに気付かず飛竜と城壁の下敷きになり死んだ筈だったのだ。
それが、今自分は真っ白な空間に光りの球体と一緒にいる。
しかも、自分の事をマスターと呼んでいるのは、何故。
「マスター、マスターいい加減起きて下さい。」
そう呼ばれて、俺の体を若干強めの電流が走り俺は眠けまなこな瞼を擦り、辺りを見回しながら先程の記憶は、嘗て移住先の星であった一人の記憶を仮想現実に落とし込んだものを、体験プログラムとして俺にダウンロードされたものだったという事を思い出していた。
「おはよう、ナビ。俺、どれくらい人工冬眠してたんだ。」
「そうですね、以前お話していた時はオークの調整が終わったばかりの頃だったと思いますので、かれこれ200年の時が過ぎましたね。」
「只、仮想現実内では、私もサポートキャラとしてマスターと長い間一緒に冒険させてもらいましたから、マスターの趣味嗜好から戦闘スタイルまで網羅してますよ。」
「ああ、もしかしてあの世界で最後まで付き合ってもらった黒死鳥か?」
「えぇ、その通りです。ですが、あの世界ですか。一応あれは、この星を発見調査し終えたあと、入植しても問題ないと上が判断されたときに、現地住民と既存の国家レベルや魔法の種類や威力等を調べる為にドローンで調査し、そこで得た情報を元に偵察と潜入のために開発されたのがこの仮想プログラムなのですがね。」
「あぁ、理解してるよ」
「だが、俺にとっては、もうひとつの人生と行っても過言じゃなかったんだよ」
「でしょうね、結局このプログラムは、上が既存の国家が存在しない未開の地(あの世界では魔界の森と呼ばれ恐れられていた土地)を作業用MDを先行させ、周辺の危険生物の排除後開拓整地した後にて宇宙船を着陸それから、宇宙船を中心とした都市の建造させることで落ち着いたからこのプログラムを仕様しての潜行任務は、破棄され、娯楽用として解放され、マスターは此にハマったでしたね」




