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フェチ×フェチ  作者: 兼平
第1章 僕ともこもこ
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作戦

僕は戦闘の中で頃合いを見計らい、「もこ美!」と声をかける。


もこ美がその声に反応してこちらを振り向くと、手招きをして呼び寄せる。


もこ美はバッと地面を蹴り、僕の横に来ると、

「何?」

と苛立ちを抑えながら質問する。


とりあえず、打ち合わせをする時間が欲しい。


僕は「こっちだ!」と言ってもこ美の手をひき、商店街の通り沿いにある喫茶店へと飛び込んでいく。


僕らが店に入るかいなかのタイミングで後方から発射されたレーザーが喫茶店の窓ガラスを割る。


店に入ると、目の前に見えたカウンターの裏に身を潜める。


これでやっと話ができる。店内にはレーザーの雨が降り注いでくるが、多少は持つだろう。


「一体どういうこと?戦うって決めたんじゃないの?なんでまた逃げるのよ!」

もこ美は僕に怒声を浴びせる。


「落ちついてくれ、もこ美。このままじゃ駄目だ。あの眼鏡美人には勝てない。それは君も薄々気づいてるだろ?」


「そんなことないわ!きっと次は当たるはずよ…」


「さっきまで当たらなかったじゃないか?次はどうやって当てるんだい?何か策でもあるのかい?」


僕が聞くと、うっと唸るもこ美。


「特に何も無いんだろ?それじゃあきっと当たらない。そしていつかやられてしまう…」


「だったら他にどうするのよ?」


「僕に一つ作戦があるんだ」


僕はそう言うともこ美の耳に口を近づけ作戦の内容を説明するのだった。


「…と、いう作戦なんだけど、いけるかい?」


もこ美は不安そうな顔をすると、

「それ、本気で言ってるの?」と口にだす。


「もちろん、本気だ。他にいい作戦思いつくかい。」もこ美はぶんぶんと首を横にふる。


「だったら僕を信じて!きっとやれる」


「あなたがそこまで言うのなら…やるわ」


もこ美も作戦に同意する。「よし、そうしたらさっき伝えた手はず通りに頼む」


「了解よ」


僕らは勢いよく立ち上がった。

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