振り返り
今回で説明回は、全て終わりです。
次回からは、修行回が始まります。
……すみません。
自室に入った俺は、眠気をこらえて備え付けの机に向かう。
机の上には、紙の束と万年筆が置いてある。
(ナンさんに借り一つ、だな。)
夕飯後、ウサギの換金額を預けて「何か書く物」を買ってもらったのだ。
これを使って行う事は、
(さーって、復習するか。)
備忘録の作成だ。
世界
3つの大陸「ガマナヘイド」、「ロイツ」、「ミークリッハ」
4つの国々「ヴァーキナ王国」、「聖シャッガイ国」、「ロイツ連合」、「マシボノ国」
所在不明の独立自治区
正確な地図は市販されていない。
方角距離共に概算で描かれている。
技術不足か国防のためかは、不明。
国家間の仲は良くない。
魔物とダンジョンの脅威が大戦争を回避している。
冒険者は、組合に登録し、自由に活動する。
活動開始した国と不仲な外国に行くと、対応が不親切になる。
が、その程度。活動事態に障害はない。
来訪者
異世界人を表す種族
能力習得補助、体力増強、自動通訳・翻訳、能力一覧が表示されるプレートを所持
能力
経験を通して身に付いた技。
ランクが存在し、SからD。
繰り返し使用する事で、ランクが上昇。
補正が強化される。
天職
能力を鍛え上げると、手に入るステータス。
いくつかの技能を持ち、固有のものも存在する。
全部でいくつあるのか解明されておらず、到達条件が不明なものもある。
条件となる能力は、技能へと変化する。
仮に天職が失われた時、技能は能力に還元される。
加護
女神から貰った、来訪者限定の力。
技能を習得できるようだ。
他、未だ不明。
「ふぅ……、こんなもんか。」
ペンを置いて、時計を見る。
元の世界に比べ、些か以上に大仕掛けなそれは、丑三つ時を指していた。
(こっちも太陽暦で良かった。)
覚えるべき事が減った事に安堵しつつ、ベッドに入る。
(信じられるか?1日目なんだぜ、これ。)
余りに濃い異世界初日に、今後の生き残りに不安がつのる。
そして、小さく聞こえる“仲良くする声”を無視し、明日のために眠気に従った。
能力一覧
変化なし