ダンジョン攻略 -深奥層6,7-
今回も長くなりました。
お付き合いください。
大罪もあと2つ。
次の部屋は茶色一色、そして巨人が鎖で繋がれている。
「羨ましい。自由な貴様らが羨ましいぞ!」
鎖を鳴らしながら、巨人は叫ぶ。
「動けないようですわ。先を急ぐのは、どうですの?」
「解放したら、襲ってきそうなのだ。」
二人はそう言うが、俺は正反対の印象を持った。
「いや、恐らく嫉妬なんだろうが、無理がある。」
「それは…、」
「どういう事なのだ?」
無理矢理鎖で押さえつけて、「自由」に嫉妬させる。
それでは巨人の内側からの嫉妬とは、思えない。
「鎖を外したい。」
「ふぅ、止めても聞かぬのだろう。」
「サポート致しますわ。」
許可を貰い、ザンキを抜く。
(斬鉄。出来ないとは、言わせん。)
(私は、主君の刃。主君が斬りたい物が私の斬れる物です。)
頼もしい言葉を受け、巨人を縛る鎖を断ち切る。
「おぉ、自由。自由だーー!」
音の暴力に思わず耳を塞ぐ。
「助かったぞ、小さき人!この巨人族のゴーダナラ、受けた恩は絶対忘れん!」
耳を塞いでなお響く声の中、
「キョウヤ、ポイント、巨人、外。」
なんとかそれだけを張り上げる。
「嫉妬が居なくなったから、外部から無理矢理引きずり込まれたんだとか。」
巨人…ゴーダナラが居なくなった部屋で、情報を確認する。
「ところで、進みますの?1度、外に出ますの?」
ゴーダナラが使った転移ポイントを見ながら、ホタルは言う。
「進もう。後もう少しだ。」
次は、97フロア。
恐らく、傲慢の間。
「まったく情けない奴らめ。」
俺達が部屋に入った途端、中央に浮く小型の天龍が語りだした。
「どいつもこいつも、こんな弱そうなやつらを倒せないとは。」
小龍の語りは続く。
「あいつらは、戦闘経験が無さすぎた。だが、オレに死角は無い。何故ならば……。」
こちらなど意にも介さず、自慢を続ける。
「仮にも龍。まともに相手をするのは、まずい。」
それを無視し、ひそひそ作戦会議。
相手は死角は無くとも、油断だらけ。
(戦闘経験が無いのは、お前も一緒のようだな。)
「分かったか。貴様らがどうあがいても、オレには絶対勝てん。」
「はい。なので、細工をしました。」
「なっ、何だこれは!」
小龍の周りは【結界】で覆われ、更に弱体化の呪いがふんだんに刻まれている。
「こんなもの……、壊せない…だと。」
「ペラペラと長話している間に、じっくり準備したからな。」
弱ったところを龍の因子を持つザンキで逆鱗を一突き。
だめ押しとして、キョウヤに首をはねさせた。
「呆気なかったな。」
「こやつが言ったように、戦闘経験が無さすぎなのだ。」
「強欲と暴食の方が強敵でしたの。」
他は自爆したり、封殺出来たから強いという感想が無い。
「七つの大罪はこれで最後なのだ。」
「98は、数字上切りが悪いですわ。」
まだ何かある。
三人共通の認識をもって、真っ白な部屋を出る。
能力一覧
天職:レンジャー 技能:射手B、威圧B、隠密D、木工技師D、料理A、罠設置B、悪路歩方D
加護:九十九神 技能:人格投与S
能力:間合い取りA、幸運C、武士B、鑑定B、鍛冶師C、エンチャンターA、精神防御B、魔具作成A、仕立て師C、調薬A、応急措置B、薬物耐性A、話術C、遠視B




