ダンジョン攻略 -深奥層4,5-
長くなりましたが、お付き合いください。
(七つの大罪がモチーフか。)
憤怒、怠惰、色欲ときた大罪エリア。
4番目は、黄色の部屋に熊のような大きさのネズミ。
「良いな、欲しいな、くれないかな。」
ネズミの周りは、電気が散っている。
「ピカチ…
「ストップだ。ホタル。」
あれと比べて欲しくない。
「ちょーーーだい!」
ネズミの周りを電気が迸る。
「!引き寄せられるのだ。」
「逃げられませんわ。」
「引力……、いや磁力か。」
引っ張られるのは、金属ばかり。
金属とは武器。
奪われたら、戦力は激減する。
(強力な攻撃魔法の使い手…×、弓は威力不足…×。)
「ちょーおーだーいーよー。」
「っ、強くなってきましたわ。」
磁力が徐々に堪えきれなくなってくる。
(賭けてみるか…。来い、ザンキ。)
ザンキを呼び出し、抜き放つ。
「金属を増やすなど!」
「良いから。」
案の定、磁力に引かれ真っ直ぐネズミの元へ。
「これを、くらえ。」
「あ…。」
そして、そのまま突き刺した。
「ふぅ、良しっ。」
ネズミの死亡を確認する。
「勝ったぞ。」
「無茶は止めて欲しいのだ。」
「心臓が止まるかと思いましたわ。」
俺は心配かけた事を詫び、二人を次に誘う。
5番目に来る。
「お腹すいた。」
緑の部屋に鳥が一羽。
竜巻の中にいて、手出しできない。
「1つ試しに…。」
ヨイチで矢を放つ。
矢は真っ直ぐ鳥に向かい、竜巻によって塵となった。
「風化…か。」
「なぜ風?とも思いましたが。」
「物を塵とし、飲み込む。確かに暴食なのだ。」
とにかく、竜巻を突破する事、これが攻略の鍵のようだ。
「逆回転の竜巻をぶつければ、相殺出来るのだ…が。」
「風使いがいない。だろ。」
服案は、実はある。
(また心配かける策なんだが…。)
どう考えても死にはしないから、独断で決行する。
(風力スフィア全開。)
本来はドライヤーや霧払いに使うスフィアで、竜巻を起こす。
(回転速度、速め。高さ、高く。)
相手の竜巻と同じ規模になるよう調整。
少しずつ近付く。
(風量は、あと少し。相殺率4割…5割。)
鳥が目の前に見えてきた。
「相殺完了。さよなら、鳥。」
「ごちそうさま、ニンゲン。」
「さっきの今で、何で無茶をするんですの?」
「でないと、倒せないから。」
「相談の一つでもあるべきなのだ。」
「却下されるのは、目に見えていた。」
予想通りの説教を浴びつつ、次に進む。
ガイは、別に死にたがりではありません。
能力一覧
天職:レンジャー 技能:射手B、威圧B、隠密D、木工技師D、料理A、罠設置B、悪路歩方D
加護:九十九神 技能:人格投与S
能力:間合い取りA、幸運C、武士B、鑑定B、鍛冶師C、エンチャンターA、精神防御B、魔具作成A、仕立て師C、調薬A、応急措置B、薬物耐性A、話術C、遠視B




