ダンジョン攻略 -突入直前-
俺達は思い付く限りの準備をし、ダンジョン…バドラの入口に来ている。
「扉が、浮いている。」
ファンタジーでなければ、目を疑う光景だ。
「ダンジョンの入口は、こうした不自然な扉ですの。」
「それでも、町中では一般人が入ってしまうため、優先的に攻略される。一方、郊外になるほど人が集まらないため、野放しになるのだ。」
そして、脅威過ぎるダンジョンは、隔離・放置されると言う訳だ。
(周りに人が誰もいない。)
扉の前には、俺達三人だけだ。
「立っているだけでは、何も始まりませんわ。」
「そうだな、ここをポイントにするのだ。」
ホタルの言葉でキョウヤは、足元に模様を描き始める。
「何をしている?」
「【呪術師】のマーキングですの。意味は、転移。」
「! ワープポイント。」
「ご明察。」
ホタルは嬉しそうに頷く。
「描けたぞ。ホタル、頼む。」
「はい。」
今度はホタルが、ポイントに何かしている。
「我の描いたマーキングが消されぬよう、結界を施しているのだ。」
キョウヤの説明に納得する。
「出来ましたわ。これで設置は完了ですの。」
「さすがだ、ホタル。いつ見ても見事だ。」
「いいえ。キョウヤの術が有ってこそですわ。」
また、イチャつきだす二人。
(一仕事の度にこれか?)
緊急避難や再挑戦が楽になったのは確か。
その実力は十分に信頼出来る。
(時間をかければ、攻略出来るかもな。)
俺は一人、攻略に希望を感じた。
彼らも十分チーターです。
能力一覧
天職:レンジャー 技能:射手D、威圧C、気配遮断A、木工技師D、料理B、罠設置D、平衡感覚B
加護:九十九神 技能:人格投与S
能力:間合い取りB、幸運C、武士C、鑑定B、鍛冶師C、エンチャンターB、精神防御C、魔具作成A、仕立て師C、調薬B、応急措置C、薬物耐性B、話術C、遠視D




