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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第3章 放浪
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ユウシと王

「どんな相手にも決して傲らず、強く見据える。全ては、背中に護る人のために。」


それが、ユウシの答えだった。


「ふーん。」

「ふーんって、それだけですか?」

「答え合わせが必要な問題じゃないだろ。」


俺の反応が淡白だった事に、肩透かしをくらったようなユウシに「俺が言う事はない。」と言う。


「勇気を出して、答えを示した。それが全てだ。」

「勇気。勇気は夢を叶える魔法。」

(似合いすぎる言葉が出たな。わざと…ではなさそうだ。)


当のユウシはシャラと喜びを分かち合っている。

ケットさんは複雑そうだ。




町の中。


「そう言えば、ユウシ。歳いくつだ。」


ケットさん父娘と別れ(シャラは最後まで嫌がった)、ユウシと歩く。

銀を返すためだ。


「13の中1です。」

(成長期前。道理で小さい訳だ。)

「それがどうかしました?」

「いや。加護(ギフト)はなんだ?」

「えーっと、アーサー・ペンドラゴン…です。」

「円卓の主。キング・アーサーか!」


思わぬビッグネームが飛び出した。


「アーサー王!ぼくが!」


本人が一番驚いている。

能力(スキル)一覧


変化なし

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