勇気と優しさ
(あれか?次の町は。)
ピコン♪
久しぶりの更新を告げる音。
新しく習得したのは、【遠視】。
遠くを見渡す能力。
(主君。このままでは、主君の印象が悪くなる一方です。)
ユウシを説教してから、俺と3人との間に会話はない。
ユウシは勿論、シャラも俺に近付こうとしない。
戦闘と警戒を俺がしているため、ケットさんは敵影や休憩の指示に反応し、行動してくれている。
その点は、大人だと言う事だろう。
(彼らにとって、ユウシは恩人。なけなしのお金で引き受けてくれた優しい護衛。一方の俺は、強いが怖い冒険者。あまり関わりたくない存在ってところか。)
(本当にこのままでは…。)
ザンキの懸念も最もだが、今重要なのは、無事に町まで送る事。
それ以外は、それ以下に過ぎない。
休憩終了を伝え、移動を再開する。
「町はもう目の前。この休憩が最後だ。」
道中、頻繁に休憩をとっている。
シャラは獣人とはいえ、まだ子供。
大人や来訪者に付いて行く体力はない。
「兄貴。」
「どうした。魔物なら気配もないぞ。」
あれ以来近寄ろうとしなかったユウシが話しかけてきた。
「ぼくが兄貴に一発入れたら、ぼくを認めて欲しい。」
そう言って、落ちてた枝を構える。
それに対し、【威圧】を飛ばす。
「うっ。」
(ふーん、耐えたか。)
それでも、構えを崩さない。
ケットさん父娘は、こっちを心配そうに見ている。
「聞かせてもらおうか。答えを得たんだろ?」
【威圧】に耐えた、その心境を問う。
ユウシは、いわゆる主人公をイメージして書いています。
能力一覧
変化なし




