弟分
「そこで、袈裟に斬りはらうのです。」
「はい!」
結局、俺は行商人に同行。
護衛の用心棒という変な立場でだ。
ユウシが使っていた大剣は、貰った。
依頼料変わりだ。
「よろしいのですか?剣に稽古を任せて。」
行商人(親)…ケットさんは、そう訊いてくる。
「問題ありませんよ。銀の扱いは、銀が一番知っています。」
俺は、そう断言する。
俺自身、ザンキに刀術を教わっているからだ。
「素晴らしいです。主よ。」
「そっ、そうかな?」
稽古は順調のようだ。
一区切りついたようなので、ユウシに近付く。
「ユウシ。」
「はい。」
「お前、来訪者だな。」
「え!何で。」
小声で訊いた事に小声で返してくる。
「名乗る時、名字から言いかけた点。習得が早すぎる点。そして、それ。プレートは、来訪者にしか見えない。」
プレートを出した。
それが一区切りついたと判断した理由だ。
「じゃあ、ガイさんも。」
「あぁ。」
なぜか、尊敬の眼差しを向けてくる。
「これから、兄貴って呼ばせてもらいます。」
「絶対、止めろ。」
稽古を再開するユウシの耳に果たして届いただろうか。
ショタな剣士の兄貴分になってしまった。
能力一覧
変化なし




