表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第3章 放浪
31/302

助太刀

新たな来訪者(トラベラー)と出逢います。

「やあぁぁ!」


前方では、少年と魔物が一騎打ちをしている。

身に合わない大剣に振り回されながら、魔物の攻撃を防ぐ少年。


(大剣が盾として機能している内は大丈夫だが…。)


アリスと別れてから町を一つ経由した、その道中。

魔物と少年、そして少年に護られている行商らしい猫の獣人の親子を見かけて、立ち止まっている。


(助けないのですか?主君。)

(請われてもない。ピンチでもない。故に手を出す必要がない。)


これは、あの少年の問題だ。


「そこ行くお方!どうか助けて下さい。」


行商人(親)に声をかけられ、側まで近付く。


「彼が危機に陥るまで、助ける気はありません。」


予め宣言しておく。


「そんな!凄腕の冒険者なのでしょう?」

「その凄腕を雇えないから、彼に護って貰っているのでは?」


そう、組合に依頼を出せばそれなりの冒険者を雇える。

それをしないのは、後ろ暗い事をしているか、十分な報酬を払えないかだ。


「その通りです。組合を通せば仲介料を取られ、個人的に頼める相手もおらず途方に暮れていたときに、彼に助けてもらったのです。」


行商人が提示した金額は、確かに護衛依頼を出すには不十分だった。


(それで受けるあいつは、よほどのバカか正義感か。)


前に目を戻すと、少年の大剣が弾かれ宙を舞っていた。


(しゃーないか。)

(創造主よ…。)


ザンキを抜き、手を出す予定を切り替え、キャリーから剣を1本取り出し、


「そいつの銘は、銀。それを使え!」


少年に放り渡した。

能力(スキル)一覧


変化なし

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ