表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第14章 世界を賭けて
274/302

乱入者

タケルの攻撃は届かない。

突いても斬っても叩いても、紙一重で反れていく。

マユの攻撃は全て届く。

斬撃も銃撃も、守りも回避も関係なくタケルの体に傷を付ける。


「ガッハッハ!楽しいな、おい!」

「あたしはちっとも楽しくない!どうやったら倒れると言うのよ!」


だが、押しているのはタケルだった。

いかなる傷も、一瞬のうちに治ってしまう。

いかなる作戦でも決して怯まず、むしろ楽しんでしまう。

戦闘狂の面目躍如だ。


「いい加減にして!このバーサーカー!」

「バーサーカー!なるほど、確かに。」


マユの余裕が著しく失われていく。


「さて。パフォーマンスは、ここまでだ!」


タケルの体を被う魔力の力強さが跳ね上がる。

合わせて、観客のボルテージも急上昇。


(本気じゃなかったのか!)

「……と言う顔をしていますね、ガイさん。陛下の本気はこんな物ではありませんよ。」


リマナさんはあっさりと恐ろしい事を言う。

さっきまで状況で既に、俺と激闘を演じた時より強かったのだから。


「ちょっ!嘘……よね……?」

「あいにくだが、これが現実だ。俺様のパワーは、因果をも突破するのだ!」




結果、それは当然の形に収まった。


「負けたー!もう、清々しいぐらいに負けたー!」


制限を解除してからずっと、タケルに一切のダメージは無かった。

タケルが特別である事を差し引いても、今回の試作銃に牽制以上の能力が無い事が実証された。


「ガッハッハ!またの挑戦を待ってるぜ!ほら、立てるか?」


場外で仰向けで倒れるマユに手を差し伸べるタケル。


「ありがとう。」


そう言って伸ばされたマユの腕が、

……いきなり斬り飛ばされる。


「なっ!」

「えっ?なんであんたがここに!」


その男は突然現れた。

マユもタケルも、俺自身もその存在を知覚出来ていなかった。


「主上の命だ。悪く思うなよ。」


次の瞬間には斬り殺されているマユ。

その男はまるで石ころを蹴っただけのように自然態度でそこにいる。


「おい!お前は誰だ!なぜ彼女を殺した!」


男はタケルではなく、俺の方を向いて口を開く。


「殺し屋のサーモス・グレー。主上、アイリ・アインズの名代としてガイ・アイオイに宣戦布告する。これより我らは貴方の支持を奪いにかかる。」

「俺様の話を聞きやがれ!」

「先程の娘は我らの情報を漏らそうとした。裏切り者には死あるのみ。」

「おい!」

「どこから仕掛けられるか。誰から狙われるか。怯え悩みながら待つがいい。」

「こっちを……、向きやがれ!」


タケルの拳がサーモスにヒットする。

サーモスに回避する気配も防御する気配もなかった。

ダメージがしっかりある事が、尚更タケルを苛立たせる。


「陛下!皆さん、避難を!」


タケルの様子がおかしい事を受け、リマナさんは観客達を闘技場から避難させ始める。


「何が起きるんだ?」

「【狂化】です。」

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ)根源(アルティメット) ザ・クリエイター 技能(アビリティ):創造C

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):神算鬼謀B、 神の寵児C、 縦横無尽C、武士S(max)、射手S(max)、覇気A、隠密A、罠師D、エンチャンターS(max)、鋼の心S(max)、応急措置S(max)、薬物耐性A、千里眼B、漁師D、教師D

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ