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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第14章 世界を賭けて
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デモ隊

アイリ一派を警戒していても、俺達の暮らしは基本変わらない。

相手に動きがない以上、捜索手段のない人は今まで通りに過ごすしかない。


「見つけたぞ!ガイ・アイオイ!」


冒険者として依頼をこなしていると、突然呼び止められる。


「お前に言いたい事が山程ある!大人しく降りてこい!」


空飛ぶ俺が声の方を見る。

地上には、数十の人々。

その全員が来訪者(トラベラー)だと、【神算鬼謀】が告げる。


「何の用ですか?俺は急いでいるのですが。」

「単刀直入に言おう!不当に我らから奪った富を返して貰う!」

「「「「そうだ!そうだ!」」」」


先頭の一人に同調して声を上げる大勢。


「不当に奪った?訳が分かりません。」

「分からないか?ならば言ってやろう!お前がこれまで稼いできた元は、地球の知識だな!?」

「違うとは言わせないぞ!」

「さっさと白状しろ!」


周りがうるさい。

それでも、【鋼の心】の俺は冷静に対応する。


「そうですよ。それが何か?」

「それが何か……だと!俺達の利益と権利を潰しておいて、何だその言いぐさは!」

「「「「そうだ!そうだ!」」」」


ここにきて、俺は彼らの目的をようやく察する。


「なるほど。貴方達が地球の知識で大儲けするはずが、俺に先を越されて出来なかったと。だから、本当は自分達がこの利益を得るはずだったと。」

「そうだ!分かったら、その権利を我々に返せ!」

「「「「そうだ!そうだ!」」」」


俺はしばらく頷いて見せ、


「ふざけるな。」


と、言ってやった。


「何だと!それはこっちの台詞だ!」

「お前のせいで、俺達がどれ程苦労したか!」

「慰謝料も欲しいくらいなんだぞ!」


全く勝手な言い分である。


「じゃあ聞くが、この中に王家や族長にコネがある奴はいるか?商品を大量生産出来る環境を持っている奴は?呼ばれれば直ぐに行けるだけの移動手段を持っている奴は?」


誰も答えない。


「ほら見たことか。この現状は俺だから成し遂げられた事。他の誰かじゃ、こうはいかなかっただろう。」

「話題をすり替えるな!お前は地球の知識を使って、利益を独占したんだぞ!」

「それがどうした?ここが地球じゃないのは、そちらも承知だろ?弱肉強食の早い者勝ち。負けたくなければ、戦うしかない。」


彼らは一人残らず悔しそうに、しかし諦める様子はない。


(長引きそうだな。)


下手にこちらが手を出す、または手を引けば、彼らは根も葉もない噂を撒き散らすに違いない。

そう、彼らが手の者である事は始めから分かっていた。


「面白そうな話をしているね。ボクも混ぜてよ♪」


そして、場はかき回される。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ)根源(アルティメット) ザ・クリエイター 技能(アビリティ):創造C(up)

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):神算鬼謀B、 神の寵児C、 縦横無尽C、武士S(max)、射手S(max)、覇気A、隠密A、罠師D、エンチャンターS(max)、鋼の心S(max)、応急措置S(max)、薬物耐性A、千里眼B、漁師D、教師D

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