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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第14章 世界を賭けて
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奪還作戦 粗筋

アイリとその手下が去り、場には俺とユウシ達。


「あの……、ユウシ様。お体の方は?」

「大丈夫!どこにも怪我は無いよ。」


心配そうな表現が一転、安心の笑みに変わる。


「ではお義兄様。説明して頂きましょうか。」

「全て、話して貰います!」


そして、こっちには怒気を隠さない。


「分かってる。順番に行こう。」


俺がホタルから占いを聞き、準備を整えユウシ達を探しに出るところから話す。

ユウシ達は、それを静かに聞いている。


「で、まず第一にやるべきは、ユウシとアイリを引き離す事だった。【魅了】は距離が離れると効果が薄れるからな。」

「それでぼくを挑発したんですね。」

「【魅了】にかかり過ぎると手遅れだからな。そしたら殺すしかなかった。」


あっさり言う俺に、引くユウシ達。

油断を誘う為に、実行は一人。

失敗すれば、警戒され最終局面まで会う事はない。

そんな中、強大な戦力であるユウシを渡したままにするのは、どう転んでもまずい。

俺は、そう説明する。


「そんな訳で、ユウシと一戦交える事になるんだが、殺さない為の条件がいくつかあった。」

「九十九神ですね。」

「あの女の介入でしょ。」

「まずユウシ様に自意識があるかどうかじゃないですか?」

「全て正解。だからまず、九十九神を使わない。そして、ユウシの九十九神を封印。そこでユウシの反応を見る。上手い具合にキレてくれたから説得で済むと思ったが、これだ。」


俺は折れた双剣を拾う。


「数打ちの剣か。何が劣らぬ剣だ。」


【魅了】の媒体となっていた剣だが、その魔力は欠片も残っていない。

後で融かして再利用する事になるだろう。


「それで!ここが一番大事です。」

「ユウシ様を倒した時の事ですよ!」


前置きが長すぎたようで、彼女達の我慢は限界まできていた。


「あの時、俺は光と音でお前達を怯ませた。それは分かるな?」

「いいから早く!」

「勿体つけないで下さい!」

「その間に俺は、スフィアをしまい、双剣を叩き折り、そして、ユウシに薬を盛った。」

「薬……ですか。」

「そう、麻痺させる薬だ。ユウシは倒れている間、体が動かせない状態だった。」


それを、あたかも切り殺したかのように思わせた。


「ぼくはあの時、意識はあったんだ。でも、体はちょっとすら動けなかった。」

「後はアイリを問い詰め、処分すれば終わりだったんだが。あの来訪者(トラベラー)どもをどっから出したんやら。」


空間移動系のなにがしかではあるのだろう。


「殲滅するのは簡単だ。“破軍”で暴れれば良い。だがあの女の言う通り、護りながら戦うのは正直キツイ場面だった。なぜかユウシが復活しなかったら、俺はともかくお前達は終わっていただろうな。」

「え?あそこで効果が切れるよう調整したんじゃないんですか?」


彼女達全員がそう思っていたらしい。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ)根源(アルティメット) ザ・クリエイター 技能(アビリティ):創造D

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):神算鬼謀B、 神の寵児C、 縦横無尽C、武士S(max)、射手S(max)、覇気A、隠密A、罠師D、エンチャンターS(max)、鋼の心S(max)、応急措置S(max)、薬物耐性A、千里眼B、漁師D、教師D

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