同胞?
第2部スタート
登場人物は、来訪者が多めになります。
(は~。どうしてこうなった。)
俺は今、魔物の大群の包囲されている。
どれもこれもゴブリンのようにはいかないやつばかり。
(参った。全てはあれのせいだな。)
あれは、10分前。
町を出てから、ふらふらと放浪の旅をしていた。
【鑑定】によって、食べられるか否かが判別出来た事。
鍛えた刀技と弓技は、魔物に通用した事。
などから、気楽に旅が出来ていた。
(見渡す限りの草原。そろそろ次の町が見えても良いんだが…。)
目的地がないので、とりあえず「あっちに他の町」をつなぐ事を目的にしていた。
ガサッ
「ん?」
物音の方を見ると、一匹の犬。
(魔物だな。いつものように「未知には、出方をみる。」)
短い旅暮らしで俺が決めた方針だ。
事実、命拾いもした。
だが、
(人面犬?)
(だめです、リーダー!早く倒して下さい。)
リブラの忠告が飛ぶ。
だが、一瞬遅かった。
「ニンゲンだーーー!!」
人面犬の鳴き声(?)に魔物が集まってくる。
(魔物を呼ぶ能力!?)
「ニンゲンだーーー!!」
「ニンゲンだーーー!!」
「ニンゲンだーーー!!」
魔物の群の中に、他の人面犬もいたのだろう。
みるみる周囲は魔物だらけに。
そして、今。
人面犬は逃げたようで、これ以上増える事はない。
(十分ピンチだがな。)
俺に一撃多倒の技はない。
(ザンキ、一点突破する。後方頼む。)
(了解した、主君。)
そうして、突撃の構えを見せた時、
「イン○ィグネ○ション!!」
聞き覚えのある魔法と、一瞬の光と雷鳴。
光が空け、目の前に映ったのは、ボロボロの魔物達と、
「あたしの名前は、アリスティア・エメロード・エルダーウッド。またの名を、魔法少女アリス。」
魔法少女だった。
道中、ランクアップは、していません。
能力一覧
変化なし




