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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第12章 世界改変
233/302

詐欺師と探偵

「妲己で、傾国……か。枢機卿の一人が女に貢いでいた。大方、その女がそのアイリとやらなんだろ。」

「さすが♪一を聞いて十を知るとはこの事だね。」


ジョンは俺を持ち上げてくる。


「だが、なぜお前がその事を知っている?そのアイリの背後にお前がいるのではないのか?」

「ボクとあいつは仲間じゃないよ。むしろ商売敵さ。今回も、あいつが手を出してなきゃ、ボクが事態をかき回していたのさ♪」


ジョンの手が入った場合と今回、どちらが楽だっただろうかと少し思案する。


「そもそも、この世全ての悪はボクの物だ。あいつには渡せない♪」

「そういう問題ですか!?」


ハジメの側に控えていたエナさんが思わず突っ込みを入れる。


「いえ、妥当な発言よ。彼は、ジ・イビル。悪を極める者。」

「へぇ、凄い♪君、誰?どこから現れた?」

「わたしは、プレートの九十九神。名前はステラ。以後、お見知り置きを。」


ステラが突然現れるのは、いつもの事。

だが、


「ジョンは、根源(アルティメット)持ちなのか!」

「そうさ♪だからお買い得だよ。仲間にして♪」


根源職(アルティメットジョブ)は、根源職(アルティメットジョブ)でしか止められない。

ならば、根源(アルティメット)持ちは味方に引き入れた方がいい。


「分かった。アウトローにも伝手(つて)が欲しかったしな。」

「やった♪女神に頼んで、身体能力補正の分までチート力をつぎ込んだかいがあった♪」


ハジメは「仕方がない。」と一言、縄をほどき始める。


「この世の中、悪が必要な場面は確かにある。」


「だが、」と、解放したジョンを正面に見据え、


「このわたし、ハジメ・カナダは探偵だ。悪事は決して許さない。」

「良いね♪巨悪には対立する善が欲しいもんね。」

「お前もアイリとやらも、このわたし…ハジメが必ず捕まえる。根源(アルティメット) ザ・トゥルースの誇りに賭けて。」

「望む所さ♪」


にらみ合いはしばらく続くが、


「ジョン。お前の通話水晶だ。仲間になる以上、節度は保てよ。」

「ありがとう♪これ欲しかったんだ♪」


放っておくといつまでも続きそうだったから、話を区切る。


「じゃ、またね♪」


その言葉を残し、詐欺師は姿を消した。


「大丈夫か?手強いぞ、あいつ。」

「なに、いつまでもどこまでも追いかけるまでさ。好き勝手には、絶対させない。」


そして探偵も、新たな事件に向かう。


(探偵三世と傀儡師……いや、怪盗三世と刑事が近いか。ライバル関係が出来たな。これにシェンロンを交ぜると、正義・悪・中庸の三つ巴になるな。)

「嬉しそうね、ガイ。」

「まあね。」


ジョンの加入は、案外俺の理想に適していた。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):豪商 技能(アビリティ):看破A、 交渉術B、 黄金率B、 量産S(max)、 計算A

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地B、幸運S(max)、武士A、射手S(max)、覇気B、隠密C、木工技師B、料理人C、罠設置A、悪路歩方B、鍛冶師A、エンチャンターS(max)、鋼の心C、魔具師S(max)、仕立て師A、薬師B、応急措置A、薬物耐性A、千里眼C、漁師D、解体A、教育D

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