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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第10章 目覚め
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龍脈

「ここは?」

「ほお。ここにヒトが訪れるのは、久方ぶりだ。」


突然の景色の変化に、呆然とする俺。

その俺に何処からか声がかかる。


「誰だ。どこにいる?」

「そうだな。お前ならば、姿を現しても大丈夫そうだ。」


俺の目の前に、ゆらりとそれは現れた。


「龍。」

「いかにも。ヒトが水龍(アクアドラゴン)と呼ぶ存在。それが私だ。」


地龍(グランドラゴン)天龍(スカイドラゴン)と見てきたが、そのどちらとも比べ物にならない存在感を発している。


(刃を向けるも畏れ多い。聞いた時はまさかと思ったが。)

「うむ。お前は話し合うに足るヒトのようだな。」


水龍(アクアドラゴン)は、ゆったりと語り出す。


「「ここがどこか」だったな。ここは私の巣。龍脈の調整を行う、私の領域。」

「龍脈。」

「世界をくまなく巡る、マナの大流。私こと、水龍(アクアドラゴン)は、流れを保つ存在。」

「なるほど、世界の守護者か。」

「そのような大層な者ではない。ヒトの言うところの掃除人か。詰まりを払い、淀みを直し、そうする事で起こる余剰のマナを別の形に変換する。」

「では、ダンジョンとは。」

「しかり。私達、水龍(アクアドラゴン)の舞台装置にして、余剰マナを集めた果実。故に、攻略し、解放する事こそ自然の摂理。」


思わぬ交流、真実との接触に俺の頭も上手く回らない。


「達……と、言ったな。」

「ヒトが百年超え(オーバーハンドレット)と呼ぶダンジョンの数だけ私の同胞がいる。お前の予想通りにな。」


水龍(アクアドラゴン)は、俺から視線を外し、


「さて、質問はもう無いかな?ならば帰るがよい。せっかくの交流だ。お前と仲間達に土産をやろう。」


再び俺を見て、鱗を八枚降り渡す。


「お前ならば有効に活用出来るだろう、創造する者よ。ではな。二度と逢う事はないだろう。」


そして、来た時と同様、俺の意識は薄れていく。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):豪商 技能(アビリティ):看破A、 交渉術B、 黄金率B、 量産A、 計算A

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地B、幸運S(max)、武士A、射手S(max)、覇気B、隠密C、木工技師B、料理人D、罠設置A、悪路歩方B、鍛冶師B、エンチャンターS(max)、精神防御(マインドプロテクト)A、魔具師A、仕立て師B、薬師C、応急措置B、薬物耐性A、千里眼C、漁師D、解体A、教育D

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