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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第10章 目覚め
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雨降って

「火炎放射が来るぞ!」

「わたくしにお任せですわ。」


落ち着いて対応すれば、負ける事はない相手だ。

ドールが炎を吹こうが、ホタルの【結界】は突破出来ない。

遠くを掴もうと伸ばす腕は、ユウシに切り刻まれる。


「くっ、切りがない。」


だが、いくら斬ろうが砕こうが、一向に体積は減らず、動きも鈍らない。


「周りから岩や炎を吸収しているようだ。このタイプの魔物は、コアを潰さない限り永遠に倒れない。」


俺が【看破】した情報に、スノーが重ねる。

【診断】によって、彼女の目にはレントゲンのように、内部が見えている。


「こいつのコア、身体中を移動していてキメェ。動きを止めないと面倒クセーぞ。」


だが、ユウシの剣も、タケルの拳もコアを捉えられずにいる。


「だーもー!スコール!」


アリスの魔法により、フロア中にどしゃ降りの雨が降る。

雨水が焼けた岩に当たり、周囲は水蒸気で充満する。


「雨降らしてどうするんだ!」

「いいえ、良い手かもしれません。」


ショウの苦情にユウシが非を唱える。


「なるほど、俺様達の俄然有利だ。」


ドールの体は雨に冷やされ、徐々にその動きを弱めていく。


「溶岩の体を冷やし固めたか。やるな、アリス。」

「ふふん。計算通りよ。」


俺の言葉にドヤ顔をするアリス。

明らかに結果オーライだが、その点はスルー。


「よっしゃ!攻め時だ!」


単なる岩人形と化した以上、コアの粉砕は時間の問題だった。




ドール撃破に伴い、フロアの熱気は和らいだ。

まだまだ熱いが、クールヴェールがあるから問題は無い。


「手強い相手でしたわね。」

「今回のMVPはあたしで間違いないわ!」

「あぁ、それでいい。興味ねぇし。」


トークに花を咲かせる女性陣を余所に、俺は調査と素材回収をする。

ショウ達は、疲れを取るために休憩だ。


(おかしい。メダルはどこだ。)


ダンジョン攻略の証であるメダルが、いくら探しても見つからない。


「兄貴。どうしたのですか?」

「いや、探し物が見つからないだけだ。もう少し、休んでいると良い。」


手伝いを断り、フロア中をくまなく探す。


(そもそも、メダルが存在しないダンジョンなのか?)


そして、フロアの一角に手を触れた時、俺の視界は一変した。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):豪商 技能(アビリティ):看破A、 交渉術B、 黄金率B、 量産A、 計算A(up)

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地B(up)、幸運S(max)、武士A、射手S(max)、覇気B(up)、隠密C、木工技師B、料理人D、罠設置A、悪路歩方B(up)、鍛冶師B、エンチャンターS(max)、精神防御(マインドプロテクト)A、魔具師A、仕立て師B、薬師C、応急措置B、薬物耐性A、千里眼C、漁師D、解体A、教育D

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