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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第10章 目覚め
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秘密の相棒

約束の製作アイテムも、残り三人分。


(能力(スキル)向上の為に、全員分一人で作ったからな。さすがに疲れた。)


“エージェント”ジョシュア・ジェイム。


「手帳の九十九神レコ。リブラやラニと同類だ。一語一句記録する。」

「ペンは剣よりも強し!野次馬上等!私を止められるものなら、止めてみやがれ!」

「ちょっとnoisyだけど、thanks.」


“医師”スノー・ホワイト。


「ナイフの九十九神クリーレン。メス代わりに使ってくれ。」

「さあドクター。共に人々の生病老死を安らぎに導きましょう。」

「貰っといてやるがよ。ぜってぇオレと性格が合わねぇよ、コイツ。」


“魔法少女”アリスティア・エメロード・エルダーウッド


「ちょっと!なんであたしのはぬいぐるみなのよ!」

「トンデモ魔法使いにくれてやるアイテムが思い付かなかったんだ。だから使い魔。魔法少女ぽいだろ。」

「でもこれ、インキュ…」

「モデルは架空の生物シロネコウサギだ。名前はケーベェ。」

「なんや。ワイの役目はこのお嬢の世話かいな。」

「中身はケロ……。ごほん、ケーベェ。(ゴニョゴニョ)って言って。」

「なんや? ワイと契約して魔法少女になってんか?」


意外と満足そうだった。




「皆、似合っているよ。」

「「「「きゃ~♪」」」」

「逆刃刀良いな。カッコいい。」

「嬉しいのだ。」

「ホタル様。秘密の会話って楽しいです。」

「その通りですわ。でも、やり過ぎてはいけませんよ。」

「あたしって、そんなにバカ?」

「オレに聞くな。」


貰った武具道具を見せ合いながら、談笑する一同。


「さあ、レコ。早速interviewよ。まずは勿論……。」

「俺か。その前に、オフレコで言っておく事がある。組合にも国にすらも言っていない秘密だ。」


談笑が止み、視線が集まる。


「ステラ。」

「ええ。」


何もないところに突如現れたステラに驚く一同。


「誰?この美人。」

「どっから現れた?」

「あれ?会った事がある……ような?」


それぞれが反応を示し、


「初めまして、プレートの九十九神ステラ。以後よろしく。」


その正体に言葉を失う。


「プレートって……、来訪者(トラベラー)だけに見える特権能力の一つ……ですよね。」

「そうだ。彼女は、まさにそのプレートだ。」


ようやく言葉を絞り出したリマナさんに、あっさり返す俺だった。

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):豪商 技能(アビリティ):看破B、 交渉術B、 黄金率B、 量産A、 計算C

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地D、幸運A、武士A、射手A、覇気C、隠密C、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C、鍛冶師B、エンチャンターS(max)、精神防御(マインドプロテクト)A、魔具師A、仕立て師B、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、千里眼D、漁師D、解体B、教育D

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