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異世界を九十九と一人旅  作者: 書積 詠人
第8章 社会活動
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魔族の危機

ジェシーが暮らす天空の城は、滅亡したと思われていた種族、魔族の城だった。

そして、その歴史とクリシャナ教の興りには接点があった。


「長老。お茶を持って来ました。」


入って来たのは、魔族の成人男性。

優しげなイケメンだ。


「good timingね。ムスカ。」

「「「ムスカ!!」」」

「な、何ですか。突然。」

(天空の城にムスカだからな。気持ちは分かる。)


皆の反応に困惑するムスカ。


「ありがとうのう。話は続くから、置いたら下がってくれ。」

「分かりました、長老。」


ムスカが退室してから、長老は再び口を開く。


「さて。これからが、わたしらの困り事の話じゃ。先程、この城は魔力で浮いていると言ったの。実はじゃ。浮遊を維持する事が難しくなってきておるのじゃ。」

「さっき言ってた、魔族の数が減っている、と言う事と関係があるのですか?」


あえて(たず)ねたが、無関係のはずがない。


「その通り。それに伴い、浮遊魔法を使える者が減っておる。つい二日前に危うく墜落しかけての。あれは、死ぬかと思うた。」


事は思ったより深刻のようだ。

だが、話は終わらない。


「話は隠匿魔法にも関係しての。これは一週間前じゃ。空の覇者に目をつけられてしもうた。」

(空の覇者!?とんでもない話になったな。)


周りからも、ため息や息を飲む音が聞こえる。


「なぁ。空の覇者って、なんだ?」

「スノー様はご存知ないのですね。空の覇者と言うのは、ある魔物の尊称ですの。」

「ある魔物?」

「そう。それは……

「長老!ヤツが近づいて来る!」


ムスカとは別の魔族が飛び込んで来る。

噂をすると、本人が登場してしまったようだ。


「隠匿魔法の具合はどうじゃ?」

「今は問題なく機能しているが、担当が一人二人地上に行ってるからもしもの時……。」


場が静まり返る。


「大丈夫大丈夫!いざとなったら、あたし達がなんとかするって。」

「なんとかすると言うがよ。空の覇者って何なんだよ。」

天龍(スカイドラゴン)。」

能力(スキル)一覧


天職(ジョブ):豪商 技能(アビリティ):看破B、 交渉術C、 黄金率B、 量産B、 計算D

加護(ギフト)九十九神(つくもがみ) 技能(アビリティ):人格投与S、擬人化S、具象化S

能力(スキル):縮地D、幸運A、武士A、射手A、覇気D、隠密D、木工技師B、料理A、罠設置B、悪路歩方C、鍛冶師C、エンチャンターS(max)、精神防御(マインドプロテクト)B、魔具師C、仕立て師C、薬師D、応急措置B、薬物耐性A、千里眼D、漁師D、解体B

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